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マッチェム系(マッチェムけい、Matchem Sire line)とは馬(主にサラブレッドとトロッター)の父系の一つ。ゴドルフィンアラビアン(Godolphin Arabian)を始祖とする。本来ならばゴドルフィンアラビアン系とすべきであるが、現在のゴドルフィンアラビアンの父系に属する馬は全てマッチェム(Matchem)の直系子孫であるためマッチェム系と呼ばれている。
マッチェム系は1730年ごろイギリスに輸入されたゴドルフィンアラビアンを祖としている。1748年にマッチェムを出すなど18世紀中頃までは大いに栄えたが、その後は他系統からヘロド、エクリプスが出たのに対し、マッチェム系はそれらに対抗する馬が出なかったため現在に至るまで勢力は大きくない。
21世紀初頭の段階では、フランスのヤングラトラー系、南アメリカに残存するハリーオン系、アメリカ合衆国のマンノウォー系の3系統が残っている。ヤングラトラーはフランストロッターに存在する父系で、2007,08年にオフショアドリームがフランスの最大競走であるアメリカ賞連覇を達成するなどまだ活躍馬を出している。ハリーオン系は、ブラジルに輸出されたアンリルバラフレ、ベイナウンの2系統がわずかに残り、こちらもサラブレッドの血統からは退場しつつあるものの、セルフランセやアングロノルマンなど馬術分野で一定の勢力を築いている。マンノウォー系はマッチェム系の中心的存在で、アメリカ合衆国及びフランスで活躍している。
北米における種付け頭数の推移は、
と低下傾向にあり、安定性が揺らいでいる。欧州においては、Dream Aheadを中心に2020年度で250頭前後の種付け数を確保している。
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