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ポンプ座の恒星 ウィキペディアから
ポンプ座η星(ポンプざいーたせい、η Antliae、η Ant)は、ポンプ座の恒星である。年周視差に基づいて太陽系からの距離を計算すると、約109光年となる[2][注 1]。
ポンプ座η星 η Antliae | ||
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星座 | ポンプ座 | |
見かけの等級 (mv) | 5.23[1] | |
位置 元期:J2000.0 | ||
赤経 (RA, α) | 09h 58m 52.2754230120s[2] | |
赤緯 (Dec, δ) | −35° 53′ 27.502437120″[2] | |
視線速度 (Rv) | 30 km/s[2] | |
固有運動 (μ) | -89.728 ミリ秒/年[2] 赤緯: -15.945 ミリ秒/年[2] | |
年周視差 (π) | 30.0499 ± 0.0776ミリ秒[2] (誤差0.3%) | |
距離 | 108.5 ± 0.3 光年[注 1] (33.28 ± 0.09 パーセク[注 1]) | |
絶対等級 (MV) | 2.6[注 2] | |
ポンプ座η星の位置(赤丸)
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物理的性質 | ||
半径 | 1.669 R☉[3] | |
質量 | 1.669 ± 0.083 M☉[4] | |
表面重力 (log g) | 3.94 cgs[5] | |
スペクトル分類 | F1 V[5] | |
光度 | 6.831 L☉[3] | |
有効温度 (Teff) | 7,228.577 K[3] | |
色指数 (B-V) | 0.300[1] | |
色指数 (V-I) | 0.34[1] | |
金属量 | -0.20[5] | |
年齢 | 1.0+1.0 −0.3 ×108 年[6] | |
他のカタログでの名称 | ||
CD-35 6050, FK5 377, HD 86629, HIP 48926[2], HJ 4271 A[7], HR 3947, SAO 200926[2] | ||
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
ポンプ座η星は二重星で、19世紀にジョン・ハーシェルが喜望峰で観測を行った際に初めて記録された[8][7]。元から知られる5等星から北西約30秒角の位置に、11等星が見える[7]。この2つの恒星は、固有運動が共通している真の連星である可能性が高いとみられる[9][10]。
ポンプ座η星(主星)は、見かけの等級が5.23と、肉眼でみえる明るさである[1]。ポンプ座η星はF型主系列星で、スペクトル型はF1 Vと分類される[5]。ポンプ座η星の質量、半径は太陽のおよそ1.7倍で、光度は太陽の6.8倍程度と見積もられ、表面の有効温度は約7,228 Kである[4][3]。この温度は、黄白色に輝くF型星のそれと整合する[11]。
伴星は、発見したジョン・ハーシェルは13等星としているが、近年の可視等級では11.3とされている[8][7]。質量は太陽の4割程度、表面の有効温度はおよそ4,000 Kと予想されている[12]。
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