フリーマン・ノウルズ

フリーマン・タリー・ノウルズ(英語: Freeman Tulley Knowles, 1846年10月10日 - 1910年6月1日)は、アメリカ合衆国の政治家、弁護士、ジャーナリスト。所属政党は人民党、アメリカ社会党。1897年から1899年までの間、連邦下院議員を1期務めた。

アメリカ合衆国の政治家 フリーマン・ノウルズ Freeman Knowles
生年月日	(1846-10-10) 1846年10月10日
出生地	アメリカ合衆国 メイン州、サマセット郡、ハーモニー（英語版）
没年月日	(1910-06-01) 1910年6月1日（63歳没）
死没地	アメリカ合衆国 サウスダコタ州、ローレンス郡、デッドウッド
所属政党	人民党 アメリカ社会党
アメリカ合衆国 下院議員
選挙区	サウスダコタ州全州選挙区
当選回数	1回
在任期間	1897年3月4日 - 1899年3月3日

経歴・人物

ノールズはメイン州サマセット郡ハーモニー（英語版）で生まれた。1862年に南北戦争に参加し、メイン州義勇歩兵第16連隊に入隊した。終戦まで従軍し、ゲティスバーグの戦いなどの戦闘に参加し、最終的に伍長に昇進した。戦後、アイオワ州クロウフォード郡デニソン（英語版）で法律を学び、弁護士資格を取得した。15年以上にわたりデニソンで弁護士として活動した後、ネブラスカ州で「セレスコ・タイムズ紙」の発行人として活躍した。1888年にはサウスダコタ州ミード郡ティルフォード（英語版）で「ミード郡タイムズ」を創刊。その後、デッドウッドで、「イブニング・インディペンド誌」を発行した^[1]。

ノウルズは人民党に入党し、1894年選挙で下院議員に立候補したが落選^[2]。1896年選挙で初当選を果たし、第55議会で下院議員を務めた^[2]。1898年選挙では融合党（英語版）名義の非共和党系統一候補としてジョン・エドワード・ケリーとともに立候補したが、共和党のロバート・ギャンブルとチャールズ・バークに敗れ、再選は果たせなかった^[2]。その後、アメリカ社会党に参加し、1904年と1906年にサウスダコタ州知事に立候補したが、いずれも得票率は3%程度と、二大政党の候補に大きく水をあけられる形で落選した^[3]。1905年にはデッドウッドで社会主義的な新聞「ザ・ランターン」を創刊した^[4]。「ザ・ランターン」の社説や記事は避妊具や労働者の権利、労働組合などをテーマにしていたため、鉱山主などのビジネスリーダーを怒らせ、法執行機関などの政府関係者に監視される結果となった。1908年には、郵便でわいせつ物を送った罪で起訴され、1年間の禁固刑を言い渡された^[5]。

1910年6月1日にサウスダコタ州デッドウッドで死去し、マウント・モーリア墓地に埋葬された^[1]。

関連項目

• サウスダコタ州選出のアメリカ合衆国下院議員

参考文献

1. “KNOWLES, Freeman Tulley; 1846 – 1910”. bioguide.congress.gov. 2021年5月2日閲覧。
2. “1889-1900 Election Returns”. 2021年5月1日閲覧。
3. “1901-1910 Election Returns”. 2021年5月1日閲覧。
4. “The Lantern (Deadwood, S.D.) 1905-1910”. Library of Congress, Washington, D.C. 20540 USA. 2021年5月2日閲覧。
5. Mt. Moriah Cemetery Guide, Parks, Cemetery, and Recreation Department, City of Deadwood, (1987)

外部リンク

• United States Congress. "フリーマン・ノウルズ (id: K000293)". Biographical Directory of the United States Congress (英語).
• フリーマン・ノウルズ - Find a Grave（英語）

アメリカ合衆国下院
先代 ロバート・ギャンブル	サウスダコタ州全州選挙区 シートB選出議員 第6代: 1897年3月4日-1899年3月3日 同職：ジョン・ケリー	次代 ロバート・ギャンブル