ビームベートカーの岩陰遺跡
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ビームベートカーの岩陰遺跡(ビームベートカーのいわかげいせき)は、インド中部に残る旧石器時代の岩陰遺跡であり、インド亜大陸における人類の最初期の痕跡から、インドの石器時代初期までの様子を伝えている。マディヤ・プラデーシュ州のラーイセーン県(英語版)にあり、その多くはラタパニ野生生物保護区(Ratapani Wildlife Sanctuary) 内にある[1]。その文化的景観は、2003年にはUNESCOの世界遺産リストに登録された。日本ではビンベットカのロック・シェルター群ほか、いくつかの呼び方がある。
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概要 ビームベートカーの岩陰遺跡(インド), 英名 ...
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ビームベートカーの岩絵 | |||
英名 | Rock Shelters of Bhimbetka | ||
仏名 | Abris sous-roche du Bhimbetka | ||
面積 | 1,893 ha (緩衝地域 10,280 ha) | ||
登録区分 | 文化遺産 | ||
文化区分 | 遺跡(文化的景観) | ||
登録基準 | (3), (5) | ||
登録年 | 2003年(第27回世界遺産委員会) | ||
公式サイト | 世界遺産センター(英語) | ||
地図 | |||
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岩陰遺跡のいくつかでは、ホモ・エレクトゥスが少なくとも10万年以上暮らしていた[2][3]。ビームベートカーの岩陰遺跡に残る石器時代の岩絵には、3万年前のものも含まれる[4]。洞窟は、初期の踊りの痕跡も伝えている。
「ビームベートカー」(Bhimbetka / भीमबेटका) という名は、叙事詩『マハーバーラタ』に登場する英雄神ビーマと結びついており、「ビーマの座所」(Bhimbaithka / भीमबैठका) に由来すると言われている[5]。