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ヒメノガン (姫野雁、学名:Tetrax tetrax)は、ツル目ノガン科に分類される鳥類の一種。和名のヒメノガンは、後述の標本を鑑定した榎本佳樹によるものである[1]。
翼長約24.2~28cm、全長約43cmで、ノガン類では最小の種である。雄の夏羽は、顔は青灰色で頸が黒く、白いV字線と首輪がある。体の上面は茶褐色で黒色の波状斑があり、体の下面は白。雄の冬羽と雌は全身茶褐色で腹部が白く、黒色の波状斑がある[2]。
ヨーロッパ東部や中央アジア、シベリア西部で繁殖し、北部に生息する個体は冬期に小アジア、シリア、インド西北部に渡る[2]。日本では迷鳥として1940年(昭和15年)1月4日に福岡県山門郡西宮永村(現在の福岡県柳川市)の麦畑に渡来した幼鳥1羽が捕獲された記録がある[1]。剥製は黒田長礼邸に保管されたが、現況は不明[1]。
広く平坦な草原や農耕地などに生息する。繁殖期以外は群れで行動する。
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