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ハザーラ人(ハザーラじん、ペルシア語: هزاره、Hazāra)は、中央アジアのアフガニスタンを中心に居住するモンゴル系民族である。イスラム教シーア派の信者が多い。
Hazara men in Kabul, Afghanistan | |
総人口 | |
---|---|
8–14 million | |
居住地域 | |
アフガニスタン | 7,000,000[1] |
パキスタン | 2,000,000 including 500,000 in Quetta[2][3] |
イラン | 550,000[4] |
欧州連合 | 150,000[5] |
トルコ | 26,000[6] |
オーストラリア | 42000[7] |
カナダ | 10,300[8] |
インドネシア | 3,800[9] |
言語 | |
Dari and Hazaragi (eastern varieties of Persian) | |
宗教 | |
Mostly Islam Shia majority Sunni minority |
アフガニスタンにおける人口比は1割程度の少数派で、外見的特徴はモンゴロイド的要素が強い(実際はコーカソイドの血と混ざっている)。アフガニスタンはイスラム教スンナ派が多い(1931年の憲法にスンナ派ハナフィー法学派を国教と明記されていた時代も長かった)ため迫害を受け、虐殺された歴史もある。
現在でも差別されており、カーブル市内の清掃労働者などは、彼らが担っている場合が多い。
1978年から続くアフガニスタン紛争で同国の治安や生活状況が悪化したうえ、スンナ派系の過激派組織であるターリバーンが台頭すると迫害が深刻化した[10]。このためシーア派国家イランやヨーロッパに、難民として亡命する者も多い[11]。2016年時点でイラン政府が難民として滞在を認めているアフガニスタン人は約95万人だが、不法入国を含めると250万~300万人程度のアフガニスタン人がイランに滞在しているとみられ、この中にはハザーラ人も多い[12]。
2019年4月12日、パキスタン、バルチスタン州のクエッタでハザーラ人を標的とした自爆テロが発生。20人以上が死亡、48人が負傷した。パキスタン・ターリバーン運動の一派が、シーア派を対象にテロ攻撃を続けているラシュカレ・ジャングビと共同で行ったと述べた[13]。
ターリバーンが爆破したバーミヤンの石仏は、彼らの居住地域にある。2002年から2004年にかけて駐日アフガニスタン臨時代理大使を務めたモハンマド・ヌール・アクバリーは、ハザーラ人である[14]。
ハザーラ人のルーツはモンゴル系民族とされ、モンゴロイドの血が濃い。現在の言語系統は印欧語族ペルシャ語系のダリー語に交替しており、イラン国内で会話ができる。遺伝的には、モンゴロイド系ハプログループC2 (Y染色体)が40%(10/25)、コーカソイド系ハプログループR1a (Y染色体)が32%(8/25)みられる[15]。
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