Loading AI tools
ウィキペディアから
ネコザメ目 Heterodontiformes はサメの目の一つ。1科1属10種の現生種を含む。太平洋とインド洋の熱帯から温帯の沿岸海域に分布し、日本近海ではネコザメとシマネコザメが見られる。大西洋には分布しない。
鰓裂は5対。2基の背鰭をもち、その前縁に棘を備える。臀鰭をもつ。
ネコザメ目の最大種はポートジャクソンネコザメで、全長165センチメートルに達する。その他は最大全長1 - 1.2メートル程度で、1メートルを超えない種もいる。
水温21度以上の暖かい海の海底に生息する。潮間帯から水深275メートルの深さまで見られるが、普通は水深100メートルより浅い場所で生活する。動きはゆっくりで、夜行性である。岩場や海中林、砂泥質の海底などを好む。
主に底生性の無脊椎動物を捕食する。臼歯状の硬い歯でウニやサザエなどの殻を砕いて食べる。他にも甲殻類や貝類などを幅広く捕食する。
繁殖形態は全て卵生である。らせん状のひだをもつ独特な形状の卵を産む。
ネコザメ目はネコザメ科の1科のみ。1793年に記載されたポートジャクソンネコザメが、ネコザメ類としては最初に発見された種である。はじめは Squalus portus jacksoni として Squalus 属に分類されたが、19世紀に入ると独立の属としてネコザメ属 Heterodontus が認められた。19世紀中頃のGray (1851) によりSqualidae 科の下位分類群としてHeterodontina 族 (tribe) が提唱され、これが後にネコザメ科 Heterodontidae に格上げされた。さらに1885年にはGarmanがネコザメ科を他のいずれの科とも結びつかない独立したグループ (Heterodonti) とみなす考えを発表。20世紀前半にはネコザメ目 Heterodontiformes が設定され、定着した。
ネコザメ目は、ネズミザメ目、メジロザメ目、テンジクザメ目と近縁であり、この3つのグループと姉妹群関係にあるとされる。
ネコザメ属 Heterodontus に10種が属する[1][2]。
ネコザメ属 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||
化石種を含めると、ネコザメ科 Heterodontidae には次の3属が属した。その内2属はジュラ紀に絶滅している[4]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.