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『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』(ドラゴンクエストビルダーズツー はかいしんシドーとからっぽのしま、DRAGON QUEST BUILDERS2)は、スクウェア・エニックスより日本で2018年12月20日に発売されたコンピュータゲームソフト[5]。ジャンルはアクションRPGに『マインクラフト』のようなクラフト要素を追加した「ブロックメイクRPG」。発売時の対応プラットフォームはPlayStation 4とNintendo Switch。2019年12月11日にSteam版、2021年5月4日にXbox One版とWindows 10版が発売されている。また、Xbox One版とWindows 10版ではゲーム本編と追加DLC第1弾から第3弾まですべてがセットになって配信された。
ジャンル | ブロックメイクRPG |
---|---|
対応機種 |
PlayStation 4 Nintendo Switch Xbox One Microsoft Windows Steam |
開発元 | コーエーテクモゲームス(オメガフォース) |
発売元 | スクウェア・エニックス |
プロデューサー |
藤本則義 白石琢磨 |
ディレクター |
新納一哉 堀井雄二(ゼネラルディレクター) |
音楽 | すぎやまこういち |
美術 | 鳥山明 |
シリーズ | ドラゴンクエストシリーズ |
人数 |
1人 2 - 4人(マルチプレイ) |
発売日 |
PS4 2018年12月20日[1] 2019年1月24日 2019年7月12日 Switch 2018年12月20日 2019年7月12日 Steam 2019年12月11日[2] Xbox One/Windows 10 2021年5月4日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
売上本数 | 110万本[3] |
その他 |
オンライン対応 ローカル通信対応(Switch版のみ)[4] |
2016年に発売された『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』に続くシリーズ第2作。
無人島「からっぽ島」を舞台に、モノづくりの力を持つ「ビルダー」が冒険を繰り広げる。新要素として「かぜのマント」を使い空中を滑空できるようになったり[6]、水中を泳いだりできるようになっている。また、オンラインやローカル通信(Switch版のみ)でのマルチプレイにも対応し、最大4人同時プレイが可能になっている[4]。
ストーリー的には『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』のその後の世界が描かれている[1]。
日本国外では香港と台湾でPS4版が『勇者鬥惡龍 創世小玩家2 破壞神席德與空蕩島』として2019年1月24日に発売[7]、2019年7月12日には北米、ヨーロッパでも『Dragon Quest Builders 2』のタイトルで発売され、さらに2021年5月4日にはXbox One版Windows 10版も発売された。世界累計で110万本を突破するヒットとなった。
2018年12月6日より物語冒頭をプレイできる体験版がPlayStation Storeおよびニンテンドーeショップで配信され[8]、2019年12月11日にSteam版も配信された。途中セーブも可能。キャラクター名、オプション設定のみ継承可能で、物語の進行状況は製品版に継承できないが、製品版のプロローグ部分をスキップできる。2019年11月5日からは「たっぷり遊べる体験版」に差し替えられ、最後のボス戦以外のモンゾーラ島のストーリーのほとんどがプレイ可能となり、製品版にデータを引き継ぐことも可能になった[9]。
基本的なシステムは前作と同様だが、いくつか変更点がある。
前作ではボタンや装備の使い分けで行われていた破壊や物掴みなどは、ビルダー道具の切り替えによって行う形になった。使用するのはZRまたはRT、R2ボタン。Aまたは○ボタンで切り替えることができるが、装備しておけるのは3つまで。「切り替えボタン」長押しで装備中の道具を別のものに差し替えることができる。他にも、ビルダー道具ではなく、操作方法に追加される形や使用する形で効果を発揮する特殊なアイテム「スペシャル道具」が存在する。
料理の方法は焚火に食材をセットし、料理開始してから時間経過で完成する形になった。そのため、大量生産には焚火を複数設置するなどの手間が必要であるが、食材が1つだけあれば作成できる。亜種として、ジューサー兼撹拌機・発酵樽である「酒ダル」もある。調理を開始しても完成前ならキャンセル可能で、完成直前であっても素材のまま戻ってくる。
上位の調理機材を作成すると、2つ以上のアイテムを組み合わせて調理することができる。また、かわきのツボを装備して長押しすることで、その中身を素材とすることも可能。
調理素材として使用可能なアイテムを所持アイテム欄に入れて調理器具の前に行くと、該当アイテムの上に鍋マークが出現する。複数素材とする場合、投入済みのアイテムと組み合わせることが可能なアイテムのみ鍋マークが表示されるようになる。
前作では水源に当たる場所からすぐに流れ出し一定]高度以下の場所全域に流れ込むというものだったが、本作では少しずつ水源から決まった範囲にのみ流入するようになった。また、高度制限もなく、水源と同等以下の高さならどこでも流れ込むようになっている。
水源はかわきのツボを入手することで自由に設定できる。使用するためにはどこかしらの水場でR2またはZRボタンを短押しすると一定範囲の水を吸収し、水源にしたい場所で長押しすることで流し込めるようになる。水源にした場所はたとえ周囲に水が全くない場所でも、プレイヤーが枯らすまで無限に水がわき続ける。ブロックで潰すかかわきのツボで水源の水を吸収するかすると枯れる。一方、水源に隣接するブロックが全て消滅しても水源自体は消滅しないため、空中から液体を注がせたり非常に広大・深遠な範囲を液体で満たすことができる。
液体にはいくつかの種類があるが、かわきのツボに仕込んでおける水は1種類のみ。新たに液体を吸収すると上書きされる。また、液体を設置しても周辺にあるブロックと相互に干渉してどちらかを別のものに変化させる場合がある。
また、水中にもぐっているとスタミナゲージが減少し、尽きるとHPが減少するようになる。潜水状態では、ジャンプし続けることでいくらでも浮上できる(滝登りも可能)。
作物は、開墾・耕作・種まき・水まき・収穫のステップを踏む必要があり、このうちプレイヤーが行えるのは基本的に種まきと収穫の2つのみ。それ以外は「農民」を職業とする住人が行い、種まきもビルダーレベルの上昇によって住人が行うようになる。
開墾は土壌が作物を育てられない状態の場合に行われ、該当ブロックを土ブロックに変換する。実行には「かかし」を配置する必要があり、かかしを中心に9×9マスの範囲が対象となる。柵とフェンスで囲うことで範囲が増加する場合がある。
耕作範囲内にある「土」を住人が耕作によって「畑」に変える。これをプレイヤーが行うことはできない。
種は作成できずイベントや敵、そざい島から入手するしかない。種がまかれた場所に住人が水を撒く。水撒きは畑の上または側面に水を配置することで代用できる。「畑が水没状態である」など成長に条件が必要な作物も存在する。
水がまかれた状態で時間経過によって作物は成長し、最終的に収穫可能になったら武器のスイングによって収穫できる。
一度収穫した畑はハンマーで種を回収するまでは引き続き種まき状態が継続されるが、収穫を繰り返すうちに消滅する場合もある。
前作の拠点レベルはビルドレベルに変更。また、主人公にも戦闘で上昇するレベルが導入された。
住人やモンスターが何かしら「満たされた思い」をすることで「ビルダーハート」が発生し、これを一定以上集めて、鐘を鳴らすことで「ビルドレベル」が上がる。ビルドレベルが上がると、新しいレシピが増えたり、住人が増えたりする。なお、ビルダーハートは鐘を攻撃することで拠点内のものをすべてまとめて回収できる。
戦闘レベルに関しては、敵モンスターを倒すと得られる経験値が一定以上溜まるとレベルアップする。上昇するのは最大HP、スタミナのみで、回転切りなどの技や武器のレシピが獲得できる。ただしストーリー進行によるレベル上限が設定されている。
前作にあった耐久度が廃止され、一度作成すれば壊れなくなった。また、レシピを閃く機会が大幅に減少し、特に防具は少ない。
武器は物を壊す力が弱くなり、ハンマーは敵に与えるダメージが少なくなった。また、武器ではより強力になっても砂系しか破壊できない。ただし、一部の敵にはシドー含む通常武器がきかずビルダーハンマーしか通用しない。
住人やシドーの武器も部屋の機能では更新されず、プレイヤーが作って手渡す必要がある。武器を装備できるキャラクターとできないキャラクターがおり、シドーは専用武器が必要。
住人の防具は衣装類(防御力は一律)に固定されており、更衣室に衣装をしまっておくことで着替えるようになっている。性別によって装備できないものはない(女装・男装も可)。
アイテムとして存在するドレッサーだが、プレイ中の容姿と実際の容姿を変えることができる。これにより、その時点での最強装備をしていたとしてもプレイ中の姿はいろんな姿になる。また、ドレッサーを使うことにより『ドラゴンクエストII』時代のバグアイテム(なお、これが今作最強武器)を作成できる。
監獄島クリア後にからっぽ島に戻り、そざい島に行くと一部の種類のモンスターが仲間になりたそうにする。これは監獄島でひらめいたアイテムを時間内に渡す事で仲間になる。その後、実際にあおの開拓地に着いたあとすぐに仲間にしてくるよう依頼される。仲間になるモンスターにはそれぞれ特技があるが、島の開拓に重要な「農業をする」「料理を積極的にする」など非常に有能なものもあれば「じゃんけん」や、「おにごっこ」などよくわからない特技もあるので、住人数を考えながら仲間にすれば島の開拓が楽になる。
アイテムによっては特定の組み合わせで置くことで、部屋とは異なる効果を持った「カタマリ」として機能するものがある。例えば、「テーブル」の上に「食器」を置き、その横に「椅子」を置くと「食事テーブル」という「カタマリ」となり、その場所で住民が食事をするようになる。このカタマリを使用する事で特殊な効果を持つ部屋を作ることも可能である(例:先述の「食事テーブル」を一定数設置する事で「ダイニング」という部屋が作れる)。
また、特定の2つの部屋を隣り合わせにすることで部屋2つがカタマリとなり別の施設になる(前出の「ダイニング」と「シンプルキッチン」を組み合わせる事で「レストラン」となり、その周辺ではBGMが変わり地図上にマークが記される)。これは石板のお題クリア条件になっている事もある。
より動的なシステムのマグネブロック・水車・水槽といったものもあり、ビルドの範囲がかなり広まっているが、これらはクリアやDLCの導入を必要とするなどやりこみ要素である。
マグネブロックは磁力性のブロックで、近くにある磁力を発生させるブロックによって引き寄せたり遠ざけたりが可能。磁力の範囲は決まっており、配置段階で範囲内にある全てのマグネブロックが連動する形。どれか一つでも範囲限界に到達するか遮蔽物(液体を含む)に接触するとその範囲内のブロックすべてが停止する。マグネブロックは手に持っている別のブロックに外見をカモフラージュできる[10]。また、壁同様にブロックを接続できるが、液体を含めたすべてのブロックに干渉しない[11]。
水車は水を流すことで10秒ごとに直近のスイッチを押す。時間のカウントは水を流した時点で開始され、水が途絶えた場合はリセットされる。水車ごとにカウントは独立しており、組み合わせることでタイミングを制御することができる。
水槽はガラス壁と水・海水・泥・温泉のいずれかで形成される塊で、対応した魚を放流することができる。魚は40種類各3サイズおり、それぞれ魚影のサイズ、対応する釣り場、抵抗の仕方などに差がある。島の種類、足場が岩か否か、深海か否か、水の種類で釣れる魚の種類が違う。
はるかな昔、闇の化身・竜王がアレフガルドに現れた。竜王はロトの血をひく勇者に倒された。勇者はアレフガルドを離れ、ローレシア・サマルトリア・ムーンブルクの3つの王国を作り、自分の子供たちに治めさせた。
それから100年後、大神官ハーゴンは邪教の軍勢を率い、ムーンブルクへと侵攻した。3人の勇者の子孫は力を合わせハーゴンを倒した。しかし、ハーゴンは自らの血をいけにえとして破壊神シドーを召喚する。3人の勇者の子孫は破壊神を倒し、世界に平和が訪れた。ハーゴン教団に破壊された世界を再建するためビルダーが各地で活躍するようになっていった。
しかし、時が流れ、倒された筈のハーゴン教団の残党が活動を再開していた。ハーゴン教団はモノ作りを禁止し、人々に破壊の教えを説いて回っていた。教団は世界を再建しようとするビルダーを目の敵にし、さらっていた。ビルダー見習いの主人公もまた教団にさらわれるが、その船から嵐で投げ出され、無人島に漂着する。
無人島ではシドーと名乗る少年、そしてルルという少女と出会う。島を探検するうちに、大きづちを持ったけむくじゃらの謎の老人「しろじい」に出会い、この無人島「からっぽ島」を貰い受けることになる。
ビルダーとシドー、ルルたちはからっぽ島に新たな街をつくるべく、開拓を始める。
内容 | 配信日 |
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かいたく島解放 アイテム「ロトの魔除け」 一部の住人の会話内容変更 ビルダー道具切り替えの設定タイプ追加 撮影モードに「くっきり」コマンドが追加 | 2019年1月31日[16] |
けいじばんの表示 けいじばんのランキング上位者にも商品贈呈 さつえいモードの機能追加 スイッチで扉が開くように変更 キャビネット・タンス・大きなクローゼットに鎧・服以外を入れられるように変更 作物から得られる染料増加 | 2019年2月28日[17] |
かいたく島への住民の引っ越し からっぽ島の開拓地の所属上限人数を60人に拡張 ガラス・水の設定追加 一度でも入手したアイテムをビルダーハートと交換できる機能が追加 特定のものを食べると水中で動きやすくなるように変更 マルチプレイでかいたく島に行ける機能が追加 いくつかの開拓レシピ(こだわり)の条件が緩和 アイテム「イワシ」が「フナ」に差し替え | 2019年3月28日[18] |
染色可能アイテムと新アイテムの追加 ふくろの最大収納数を増加 強化後「かわきのつぼ」に浅瀬撒き機能追加 ゴーレム系の仲間に騎乗可能 一部の収納アイテムの、機能付き設置上限数が増加 かいたく島を探すときにパスワードを使える機能が追加 そざい島で仲間にした住人に名前をつけられるように変更 ゲームクリア後、超スーパーカーMAXのライトのON・OFFを切り替えられる機能が追加 設定「アイコンのサイズ」がバトル関係のアイコンにも適用されるように変更 | 2019年5月30日[19] |
セーブデータを3つ持てるようになる 一部の登場人物に対するエピローグ(再会イベント)を追加 新たな髪型の追加 アイテムを使うことで天気を選択できる 勇者のはたで兵士以外も同行する かいたく島を3つまで登録できる メニューで島にある部屋数の表示 | 2019年8月20日[20] |
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