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トロルザ・5265(ロシア語: Тролза-5265)は、ロシア連邦のバス・トロリーバスメーカーであったトロルザが開発・展開したトロリーバス車両。床上全体の高さを抑えた、バリアフリーに適しているノンステップバスで、メガポリス(Мегаполис)という愛称を有する[1][2]。
トロルザ・5265 "メガポリス" ТРОЛЗА-5265 "Мегаполис" | |
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基本情報 | |
製造所 | トロルザ |
製造年 | 2005年 - 2019年 |
製造数 | 1,077両 |
主要諸元 | |
電気方式 |
直流550 V (架空電車線方式) |
最高運転速度 | 60 km/h |
設計最高速度 | 70 km/h |
起動加速度 | 1.5 m/s2 |
減速度(常用) | 1.5 m/s2 |
車両定員 | 100人(着席28人) |
車両重量 | 10.52 t |
全長 | 11,700 mm |
全幅 | 2,500 mm |
全高 | 3,410 mm(集電装置含) |
床面高さ | 360 mm |
主電動機 | DK-210(誘導電動機、3,900 rpm) |
主電動機出力 | 110 kw |
制御方式 | VVVFインバータ制御方式(IGBT素子) |
備考 | 主要数値は[1][2][3]に基づく。 |
1990年代以降、世界各地でバリアフリーに適したノンステップトロリーバスの需要が高まる中、独立国家共同体を始めとした旧ソ連諸国でも1999年のベルコムンマッシュ(ベラルーシ)製の車両(AKSM-321)を皮切りに、各地の工場・企業がノンステップ車両の生産に乗り出した。その中で、長年に渡りトロリーバスの生産を実施していたロシア連邦の企業・トロルザも2000年代以降ノンステップトロリーバスの生産へ本格的に参入し、2004年からは車内全体が低床構造のフルフラットバスの開発が実施された。その成果として2005年から生産が始まったのが「メガポリス」と呼ばれる車両である[4][5][6]。
車体はスケルトン構造で、電気機器が設置されている屋根は補強され、亜鉛メッキされたシームレスの鋼板が用いられている。また車体の前後はグラスファイバーによって作られている。乗降扉は車体右側の3箇所に存在する[1][2]。
車内は全体が床上高さ360 mmの低床構造になっており、緊急時に運転手と会話可能なスピーカー用ボタンや追加の手すりが設置されている身体障害者用座席が2箇所に存在する他、中央部には車椅子やベビーカーが設置可能なフリースペースが存在する。運転室は電気機器の一部が収納されている仕切りによって客席と分けられている。また、設計の一部は顧客の要望に合わせて変更可能な構造となっている[1][2]。
2019年にトロルザが破産するまで生産が実施されたトロルザ・5265「メガポリス」は、製造過程において幾度かの設計変更が行われた。また、トロルザ以外の企業も5265「メガポリス」を基にした車両の生産を実施した。それらを含め、トロルザ・5265「メガポリス」は以下の車種が生産されている[5]。
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