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テルロシステイン
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テルロシステイン(Tellurocysteine, Te-Cys)はアミノ酸の1つで、それぞれ側鎖中の酸素、硫黄、セリンをテルルで置換した、セリン、システイン、セレノシステインのアナログである。天然の生物中には見られない。
概要 テルロシステイン, 識別情報 ...
テルロシステイン | |
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(2R)-2-Amino-3-tellanylpropanoic acid | |
別称 Tellurocystine | |
識別情報 | |
PubChem | 129631934 |
ChemSpider | 34500822 |
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特性 | |
化学式 | C3H7NO2Te |
モル質量 | 216.69 g mol−1 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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恐らく、炭素との結合エネルギーが低いために(セレンの234 kJ/mol、硫黄の272 kJ/molに対して200 kJ/mol)[1]、テルロシステインは既知の生物は持っておらず、そのためセレノシステインと比べると研究が進んでいない[2]。一方、Aspergillus fumigatus等の特定の菌類は、硫黄のない環境では、テルロシステインやテルロメチオニンをタンパク質に取り込むことができる[3]。
グルタチオン-S-トランスフェラーゼに取り込まれた場合、テルロシステインはアミノアシル化を効率的に阻害し、グルタチオンペルオキシダーゼの効率を高める[4]。