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ゼロ (Zero) は、SNK(SNKプレイモア)の対戦型格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』に登場する架空の人物。
ゼロ プロフィール
本項ではゼロを名乗る2人の人物について記述する。
『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(以下『KOF』)のシリーズ第7作目『KOF2000』(以下『2000』と表記)の最終ボスと第8作目『KOF2001』(以下『2001』と表記)の中ボスとして登場している。前者はクローンゼロ(以下「クローン」と表記)、後者はオリジナルゼロ(以下「オリジナル」と表記)と呼ぶことが多い。以下のゼロについての文章は、これに準拠する。
『2000』にて最終ボスとして初登場。コードネームは「01(ゼロワン)」[1]。ネスツ上級幹部の一人であり、『2000』の前作『KOF'99』(以下『'99』と表記)でプレイヤーに敗れて世界同時テロ計画に失敗したクリザリッドを始末した張本人でもある。
その地位については、会社組織における部長に例えられている[2]。
ハイデルン傭兵部隊の上級組織の司令官であるリング(ヴァネッサとセスの上官)を殺害して彼に入れ替わり[注 1]、さらにリングのクローン[注 2]を用意してハイデルンの元に潜入させ、ハイデルンの動きを封じて機関を掌握する。そして、衛星兵器にして対ネスツ用の兵器であるゼロ・キャノンを奪ってネスツの代わりに自ら新世界の頂点に君臨せんと企む。『KOF』を開催したのは、ゼロ・キャノン入手のほかに格闘家たちが必要で、自分と戦うことで生じる格闘家の力をゼロ・キャノンに転送させるためであった。
最初は自らが殺害したリングに変装してハイデルンの元に潜入していたが、ゼロ・キャノンにエネルギーを送るために優勝者と戦うべく、大会途中に自らの配下であるクローンのリングと入れ替わり、優勝者たちの前に現れる。このときは変装を落としていないようで、浅黒い肌にオールバックの黒髪、口髭を生やしたリングと同じ顔になっている。バトルスーツの色は黒。
プレイヤーとの戦いに敗れた後は、エネルギーを強引にゼロ・キャノンに転送させようとするが、誤作動が起こった。ゼロはフォクシーとダイアナ、さらにハイデルンによって阻まれ、そして、自らゼロ・キャノンに撃たれて死亡する(怒チームのエンディングではウィップに止めを刺される)。クローンのリングもまたハイデルンによって殺害される。ゼロ・キャノンは誤作動のあとに、さらに軌道上の全20機が自爆した。
本作の怒チームのチームストーリーに描かれているのはゼロの死亡後という逆転したもの[注 3]となっていて、その中では顔に不可解な部分があるとされる遺体[注 4]として発見されている。韓国チームでクリアした場合は逆さま状態のゼロが地面にめり込んで首から下だけが地上に出るというギャグ漫画調の演出がある。
実は『2001』に登場するオリジナルのクローン人間であることが同作で判明している。同時にクローン自身が始末したクリザリッドが、オリジナルによって救出されていたことも判明。また、『KOF2002』のエンディングではネスツ編のボスキャラクター(クリザリッド、オリジナルゼロ、イグニス)、オリジナルゼロの専属ストライカー(グルガン、龍)、ネスツ、ミスティーの銅像が登場しているが、クローン自身だけは存在していない。
『KOF2002 UNLIMITED MATCH』(以下『2002UM』と表記)にもボスキャラクターの1人として登場し、5ステージでのCPUキャラクター3人目を超必殺技でKOすると次のネスツボスステージで姿を現す。また、ハイデルンやオリジナルゼロ(家庭用のみ)との対戦前の特定演出が用意されている。
自分自身がネスツの裏切り者でありながら、プロフィールの嫌いなものに「裏切り者」を挙げており、この点についてはスタッフより「彼の性格が垣間見える」とコメントされている[2]。
キャラクター造形に関しては、『KOF』シリーズ10周年記念サイトの開発者コメントコーナーで漫画『北斗の拳』のキャラクターをイメージしていたことが語られている[6]。
『THE KING OF FIGHTERS ALLSTAR』では通常のゼロ(クローン)のほか、2020年5月13日より女体化されたプリティー・ゼロ(クローン)が登場。長い黒髪を金色の髪留めでポニーテールに纏め、カイゼル髭をモチーフにした金色の髪飾りを着けた幼い少女で、バトルスーツはハーフパンツにタイツという形にアレンジされている。また、勝利ポーズなどではカイゼル髭型の付け髭を手に持った姿を見せている。
『2001』にて中ボスとして初登場。コードネームは「00(ゼロゼロ)」[1]。ネスツの最上級幹部で、『2000』に登場したクローンゼロのオリジナル体である。クローンとは違ってネスツに忠実であり、顔も性格も異なっている。また、オールバックの銀髪で口髭は生やしておらず、肌の色も浅黒い点は共通するもののクローンとは多少異なった色で描かれている。バトルスーツの色は紺色。
『2001』の優勝者たちをエアシップに乗せて、「あのお方」(イグニス)に相応しい器であるかを試すために姿を現して戦いを挑んでくる。専用ストライカーとして、ペットであるオスライオンのグルガン、元飛賊の長である龍(ロン)、オリジナル自身が救出した部下のクリザリッドを従えており、戦いで使役する。
主人公チームの内K'、マキシマ、ウィップの3人、そしてネスツチームの4人との対戦前には特定の演出が用意されている[注 5]。
ハイデルンのことを知っており、怒チームでオリジナルを倒すとハイデルンを「格闘センスは衰えていないようだな」と褒める。オリジナルが怒チームを倒すと、ハイデルンに「力の差は歴然だな」と勝ち誇る。
イグニスによって『KOF』の優勝者たちの力を図るための完全な捨て駒として扱われ、プレイヤーに敗れるとグルガンとクリザリッドとともにエアシップに乗って地上に墜落していく(龍はエアシップから脱出したため、助かっている)。その後の消息は不明だが、小説版では龍以外はK'チームによって倒されている。
『2002UM』にもボスキャラクターの1人として登場し、5ステージでのCPUの3人目をMAX超必殺技でKOすると次のネスツボスステージにて戦うことになる。また、家庭用のみクローンゼロやイグニスとの対戦前の特定演出が用意されており、クローンゼロに対しては「道化」と侮蔑する言葉を口にしている。
『THE KING OF FIGHTERS ALLSTAR』では通常のゼロ(オリジナル)のほか、2020年1月30日より女体化されたプリティー・ゼロ(オリジナル)が登場[7]。象牙色に近い白髪を腰まで伸ばした幼い少女で、デザインについては配色と髪型以外は前述のプリティー・ゼロ(クローン)と共通している。また、ストライカーとして呼び出すグルガンの姿も変化している。
オリジナルゼロのペットである、青黒い体色と赤い瞳を持つオスライオン。
戦闘前のデモなどに登場する他、ストライカーとして戦闘にも参加する。
プロフィール[8]によればコマンドサンボの使い手であったり、テニスと水泳が得意であるという、およそライオンらしからぬ能力の持ち主だが、ゲーム中では突進および引っ掻き攻撃のみ行う。
なお、『2000』の時点でグルガンの登場案は出ていたもの、採用は見送られた[9]。
『THE KING OF FIGHTERS ALLSTAR』において前述のプリティー・ゼロが連れているグルガンは、メスライオンというよりは巨大な黒猫のような姿にアレンジされ、尻尾の先端が灰色になっている。
どちらのゼロも身に着けているバトルスーツのスカートに付けられている14枚のカッターによる斬り裂き攻撃を主体としており、バトルスーツを思いのままに動く動甲冑として駆使する[5]。通常技(ふっ飛ばし攻撃を除く)や必殺技はほぼ同じだが、格闘スタイルはクローンとオリジナルとでは異なり、オリジナルはイグニスと同じ「音巣対流拳」を使う。なお、クローンはストライカーが使用できず、常に1人で戦うことになる。
しゃがみモーションは存在しないが、ガード方向は使い分ける必要がある。クローンは、しゃがみ状態での通常技は、強パンチを除いて全て下段攻撃になる。オリジナルは、強キック(立ち・しゃがみ問わず)は上段蹴りで相手を遠くへ蹴り飛ばす攻撃で、ダウン回避不可。また、クローンと同様にしゃがみモーションは存在しないが、しゃがみガードを入力すると、相手の攻撃をガードした際にしゃがみガードで防ぐ。『2002UM』では双方ともしゃがみモーションが追加されている。
オリジナルは、画面上ではパワーゲージが表示されないが、ゲージは無限に使えるわけではなく、ガードキャンセルや超必殺技など、ゲージを消費する行動を取るとしっかりと消費する。
オリジナルよりクローンのほうが技が多いが、性能はほぼ同じ。「斬風燕破」を初めとする攻撃判定の強い技を持つが、技後の隙も大きく設定されている。ただし、攻撃力・耐久力ともに優れている。
家庭用では双方とも一定条件で使用可能。クローンは『2000』のDC版ではプラクティスモードのみ、PS2版では対戦モードとプラクティスモード、NEOGEO オンラインコレクション版ではどのモードでも使用が可能(ただし、ストライカー動作は不可)。オリジナルは『2001』のDC版では対戦モードとプラクティスモードとサバイバルモード、PS2版ではパーティーモード以外、NEOGEO オンラインコレクション版ではどのモードでも使用が可能(ただし、PS2版とNEOGEO オンラインコレクション版ではどのモードでもオリジナルゼロを選択した場合は必ず一人で戦い、専用ストライカーも固定)。
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