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ゼラチンアレルギーとは、ゼラチンをアレルギー源として発症する食物アレルギーの一種。
ゼラチンアレルギーとは、様々なものに含まれるゼラチンという物質がもとでアレルギー症状を起こすアレルギーの一種。
世界の100万人に約30人しかいないとされる非常に稀有なアレルギー。
食物に混入しているゼラチンは胃で低アレルギー化するため、ゼラチンアレルギー患者でも重度な症状を起こすことは稀である。
しかし、注射液の安定剤などにもゼラチンが含まれているため、注射などで体内に直接入ってくるゼラチンは低アレルギー化されないために重度になる可能性がある。
ひどくなると、呼吸困難などを引き起こし死に至る場合がある。
1994年ゼラチンを含有する3種混合ワクチン接種にともない、アナフィラキシー症状を示す患者が見つかり、ゼラチンに対するIgE抗体が見いだされた。ワクチン接種によるゼラチンアレルギーの発症が多く見られたのは日本に限られている。これは、1989年より接種を3ヶ月~24ヶ月齢に前倒ししたため、感化された乳児の一部がその後のワクチンによりアレルギーが発症したとみられている。阪口らの調査によると、1994~1996年にかけてその患者数は、接種者 百万人あたり麻疹ワクチンでは6.84例、風疹ワクチン7.31例、おたふく風邪ワクチン4.36例、水痘ワクチン10.3例だった。ゼラチンアレルギー対策として、1996年までに、3種混合ワクチンからゼラチンを除く措置を行ない、その後被害は報告されていない。しかし、1987年~1996年生まれのゼラチンアレルギー体質を持つものが、日本国内ではある年齢層で存在するようになり一説では患者数は約200余名とも言われる[1][2]。
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