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2019年の日本の映画 ウィキペディアから
『スペシャルアクターズ』(SPECIAL ACTORS)は、2019年製作の日本の映画。監督・脚本は上田慎一郎。
スペシャルアクターズ | |
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SPECIAL ACTORS | |
監督 | 上田慎一郎 |
脚本 | 上田慎一郎 |
製作 |
深田誠剛(企画) 橋立聖史 小野仁史 |
製作総指揮 | 大角正 |
出演者 |
大澤数人 河野宏紀 富士たくや 北浦愛 上田耀介 清瀬やえこ 仁後亜由美 淡梨 三月達也 櫻井麻七 川口貴弘 南久松真奈 津上理奈 小川未祐 原野拓巳 広瀬圭祐 宮島三郎 山下一世 |
音楽 |
鈴木伸宏 伊藤翔磨 |
主題歌 |
スペシャルアクターズ 「誰でもアクター」 |
撮影 | 曽根剛 |
編集 | 上田慎一郎 |
制作会社 | ランプ |
製作会社 | 松竹ブロードキャスティング |
配給 | 松竹 |
公開 |
2019年10月18日 2019年12月6日 2020年8月6日 2020年9月10日 公開予定 公開予定 公開予定 |
上映時間 | 109分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
製作費 | 5000万円[1] |
『ピンカートンに会いにいく』や『鈴木家の嘘』などを製作してきた、松竹ブロードキャスティングのオリジナル映画プロジェクト第7弾。監督の上田にとって、本作は『カメラを止めるな!』に続いて劇場用長編第2作目となる。
売れない役者の和人(大澤数人)は、約5年ぶりに疎遠になっていた弟・宏樹(河野宏紀)に再会する。兄と同じく役者として活動している宏樹は俳優事務所「スペシャルアクターズ」(スペアク)に所属しているといい、和人もその事務所に誘われる。そこは映画やドラマといった普通の役者の仕事の他に、演じることを使って依頼者の相談や悩み事を解決する何でも屋としても活動している特殊な事務所だった。
映画のサクラなどで仕事をこなしていた和人だったが、ある日、「カルト集団から旅館を守って欲しい」という依頼がスペアクに入る。カルト集団「ムスビル」が厄介そうな集団であることから綿密なシナリオを練り、スペアクの役者陣で演技練習を重ねることとなったが、あろうことか、和人が今回の依頼の中心メンバーに選ばれてしまう。しかし、和人には他人に隠していた特徴があった。それは、極度の緊張状態に陥ると気絶してしまうというものだった。
演じることを使った何でも屋の側面もある俳優事務所。依頼者から様々な相談や悩みを受ける。
第七宇宙の惑星「ムスビル」に存在する全能の神ガゼウスから力を授かった多磨瑠様が地球の人々を救うために立ち上げられたとされる非営利団体。怪しげでぼったくりなグッズ販売もおこなう。おむすびをかたどった三角形を手で作り「ムッスー」と言う挨拶が特徴的。5年ほど前から関西から出てきて活動を始めた。
その他キャスト:原田大輔、五十嵐正貴、日向みお、星野たかお、吉岡そんれい、小西桃代、澤田和宏、川村安奈、竹井洋介、山岸門人、上村正子、金谷真由美、柳沢なな、はざま了、高木公佑、佐藤洸、坂本コウルド、藤井桂、松本行央、舘野翔平、真青ハヤテ
2017年11月、ENBUゼミナール・シネマプロジェクト第7弾の上映会で上田慎一郎監督作『カメラを止めるな!』を観た松竹ブロードキャスティングの深田誠剛が、オリジナル映画プロジェクトの監督に上田が適任だとしてオファーをかけ、もともと深田のことを知っていたこともあり上田はこのオファーを承諾。すぐに企画が始動するはずだったが、翌2018年に『カメラを止めるな!』がロードショー公開されると異例の大ヒットを記録したことにより、監督の上田自身も宣伝活動に奔走していたため、本作のプロジェクトになかなか着手できなかった。
2018年12月にようやくオリジナル映画プロジェクト第7弾の企画が始動。ワークショップの開催を告知し、出演者の公募を行うと、全国から1500通超の応募があった。監督の上田は妻のふくだみゆきとともに書類選考を行い、200名まで絞り、翌2019年1月のオーディションで50名にまで絞った。2月上旬に25名ずつに分けてワークショップ形式のオーディションを実施し、最終的に15名の役者を選出してワークショップを行った。
選出された役者15名は、10年間で3本の役者活動しか行っていない者(大澤数人)や『カメラを止めるな!』のファンというだけの演技未経験者のOL(津上理奈)、テレビの再現ドラマで監督の上田を演じた役者(原野拓巳)など様々であり、殆どがまだ無名の役者であった。なお、選出にあたり、『カメラを止めるな!』で活躍した役者は応募してきていても書類選考の時点で落としており、他には、演技がある程度できるといった人物も落としたという。また、最終的にメインキャストとされるのは18名となったが、そのうち宮島三郎、山下一世、広瀬圭祐の3名は、選出された15名の役者ではない。但し、ワークショップ形式のオーディションに参加した50名のうちの3名であり、その中から追加で選出された形となる。そのほかのキャスト(レスキューマン役・ド・ランクザン望など)もその段階まで選考されていた役者を中心に起用している。
松竹BCのオリジナル映画プロジェクトは作家性を意識したもので、脚本も監督を上田が担当することになっており、オーディションで選んだ15名の個性を元に当て書きする形で脚本を執筆。当初は5人の冴えない超能力者を主人公としたSFアクション映画として脚本を書いていたが、予算の都合やプレッシャーから頓挫し、脚本の初稿をキャストに渡す当日に全て白紙に戻すことを告げた。キャスト15名全員が上田に脚本づくりに協力する形で企画会議に参加し、各人の提案したアイディアを取り入れ、4月に現在の形のプロットが完成し、同月16日に脚本初稿が完成。「プレッシャーで気絶しそうなる日々を送っていた」という上田の経験から、主人公の気絶癖設定は5月7日の決定稿で加わった。
5月7日にクランクイン。撮影期間は19日間で6月1日にクランクアップした。
2019年9月25日、丸の内ピカデリーにてプレミア試写会を実施。
2019年10月18日より、松竹配給によって全国148館(2019年10月時点)で公開。松竹BCのオリジナル映画プロジェクトで製作された映画は、これまで松竹BC自体が配給したり、ビターズ・エンドやアーク・フィルムズが松竹BCと共同で配給に携わったりしてきたが、松竹BCの親会社である松竹が配給を担当したのは本作が初めてである。
新宿ピカデリーで行われた初日舞台挨拶にて、香港、マカオ、台湾、タイ、中国をはじめとしたアジア各国でも公開されることが発表された[4]。
公開初週の週末興行収入ランキングはトップ10入りを果たせなかった。
映画レビューサイト「coco」集計、2019年10月22日時点の「新作映画 Twitterツイート数ランキング」では1位を記録した[5]。
2019年10月18日、19日公開作品を対象とした「ぴあ映画初日満足度ランキング」では、84.7点で6位だった[6]。また、映画レビューサイト「Filmarks」の「10月第3週公開映画の初日満足度ランキング」では、レビュー数416件に対して平均3.59の評価で4位(邦画実写作品に限ると1位)だった[7]。
映画雑誌『映画芸術』が発表している2019年度の日本映画ベストテン&ワーストテンでは、ワーストテンの10位に選出されてしまっている[8]。
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