コロンビアColumbia)とは、アメリカ合衆国を擬人化した女性で、コロンビアピクチャーズのロゴで有名[1]レディコロンビア(Lady Columbia)、ミスコロンビア(Miss Columbia)ともいう。

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第一次世界大戦当時のアメリカ合衆国食品局のポスター。星条旗のドレープと自由の象徴であるフリジア帽を身にまとったコロンビアが描かれている

名前の由来はアメリカ合衆国あるいはアメリカ州の古名・別称・雅称。クリストファー・コロンブスの名前とラテン語の国名によく使われるラテン語の”-ia”に由来する。

擬人化の歴史

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アメリカ大陸を擬人化した像(1760年頃)

アメリカ大陸の擬人化の最も初期のものは16世紀以降のヨーロッパの芸術作品に見られる。アメリカ大陸はしばしば羽毛で覆われた頭飾りをした半裸の女性として描かれた。しばしばオウムを抱き、ワニの上に座って、豊穣の角を持っている[2]

この様な描写は、時が経つにつれ、野蛮なイメージを和らげてインディアンのプリンセスの様になったが、この描写も18世紀になると北米の入植者達はしばしば対立していたネイティブ・アメリカンよりも自分達を代表する人物像を望んだ為に、廃れていった。コロンビアが神話的な人物として初めて登場したのは奴隷出身のアフリカ系アメリカ人女性のフィリス・ホイートリーの詩の中である。

 One century scarce perform'd its destined round,
When Gallic powers Columbia's fury found;
And so may you, whoever dares disgrace
The land of freedom's heaven-defended race!
Fix'd are the eyes of nations on the scales,
For in their hopes Columbia's arm prevails.[3]

19世紀、20世紀初頭になると風刺画などで度々見られるイギリスのブリタニア (女神)やフランスのマリアンヌなどと同じ様にアメリカ合衆国の擬人また自由そのものの様に扱われる様になった。服装や見た目はあまり固定化されなかったが、ほとんどの場合、星条旗模様のドレープを纏って、フリジア帽月桂冠を被っている(時にはネイティブアメリカンの羽飾りを被っている)[4]

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コロンビアが星条旗を掲げてアメリカの領土の上に立っている
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コロンビアが描かれた15セント紙幣[5]

第一次世界大戦が起こると、リバティボンド英語版と呼ばれる貯蓄債権は自由の女神像をイメージを伴って宣伝された。その時から米国の女性としての象徴、擬人は自由(女神)英語版に大きくとって代わられた[6]

現在でもアメリカ合衆国などで地名や企業名、船舶、歌謡などにコロンビアという名前が使われている。時折ではあるもののゲーム、テレビのメディアでも取り上げられる。

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東京ディズニーシーアメリカンウォーターフロントに掲げられている横断幕

ギャラリー

出典

関連項目

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