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クボガイ科の巻貝 ウィキペディアから
コシダカガンカラ(腰高岩殻、学名Tegula rustica) は、リュウテン科(リュウテンサザエ科、サザエ科とも言う)に分類される巻貝の一種。殻高約3cm。東アジア沿岸の岩礁に棲息する。
コシダカガンガラ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Tegula rustica (Gmelin, 1791)[3] | ||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||
Omphalius rusticus (Gmelin)[4] | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
コシダカガンガラ(腰高岩殻) | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
a kind of turban snail 中名 粗瘤黑钟螺 (cū liú hēi zhōng luó) |
クボガイと似ているが、貝殻の肩部や、螺層に斜めの畝状の盛り上がりがあって、ゴツゴツとした外観。底面には臍孔が開き、緑色には彩色されない[4]。少し伸びた柄の先に眼がある。
雌雄異体で藻類を食べる。北海道礼文島での調査によると、7月水温の上昇とともに生殖腺が満たされ、8月~9月に産卵期をむかえる[6]。
古典的にはニシキウズ科 Trochidae に分類され、本種をタイプ種とするコシダカガンガラ属 Omphalius に置かれていたが、近年遺伝子の研究によりクボガイ科の"バテイラ属" Tegula(タイプ種はヘビカワターバン)[3]に分類されるようになったのち[7][8]、クボガイ科はリュウテン科内のクボガイ亜科 Tegulinae とするのが妥当であることが示された[2]。クボガイ亜科は中生代ジュラ紀頃にニシキウズ科と分化し、白亜紀ないし新生代に入った頃にリュウテン亜科 Turbinaeやギンタカハマ亜科 Tectinaeと分化したことが示唆されている[9]。
愛知県の中部更新統渥美層群(約40万年前)や、千葉県木更津市の下総層群上泉層(約20万年前;いずれも更新世)などから化石が見つかっている[10][11]。
江戸時代後期の武蔵石壽著『目八譜』に「腰高カンカラ」として紹介されている[12]。クボガイやクマノコガイ、バテイラとともに「磯もの」として茹でたものが海辺の旅館や料亭で出され、美味[13]。
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