グルコース-6-リン酸
ウィキペディア フリーな encyclopedia
グルコース-6-リン酸(グルコース-6-リンさん、Glucose-6-phosphate、G6P)とは、6位の炭素がリン酸化したグルコース分子のことである。ロビソンエステルとも言う。細胞中には多量に存在し、細胞に取り込まれたグルコースのほとんどがリン酸化を受けてG6Pになる。
概要 識別情報, 特性 ...
グルコース-6-リン酸 | |
---|---|
D-Glucopyranose 6-phosphate | |
別称 ロビソンエステル | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 56-73-5 |
PubChem | 208 |
ChemSpider | 17216117 |
日化辞番号 | J40.066A |
KEGG | C00092 |
MeSH | Glucose-6-phosphate |
ChEBI | |
| |
| |
特性 | |
化学式 | C6H13O9P |
モル質量 | 260.136 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
閉じる
細胞化学の中心的な化合物の一つであるため、G6Pはその後様々な運命をたどる。その始めに、まずは次のどちらかの代謝系に入る。
またこの他に、G6Pは直接グリコーゲンやデンプンなどの貯蔵多糖に変換されることもある。多細胞動物ではグリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えられ、その他の多くの生物ではデンプンかグリコーゲン顆粒として細胞間組織に蓄えられる。