カリグラフィー
ヨーロッパやアラブ圏などにおける、文字を美しく見せるための手法、広義の書道のジャンル / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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この項目では、書法について説明しています。アニメーションの表現方法の一種であるカリグラフィーについては「線画アニメ」をご覧ください。 |
カリグラフィー(希: καλλιγραφία, 英: calligraphy)とは、西洋や中東などにおける、文字を美しく見せるための手法。字を美しく見せる書法という面は日本の書道など東洋における書 (造形芸術) と共通する部分があるが、筆記にペンまたはそれに類する道具を用いているため、毛筆を使用する書道とは表現されたものが異なる。
記録媒体としての羊皮紙が高価であるため、文を残す際により多くの文字を紙に詰め込みつつ、より美しい表現を試みた結果、発明された。
カリグラフィーでデザインされるものはアルファベットだけでない。イスラム圏ではコーランの一部をカリグラフィーを用いて書いたタペストリーが見られるなど、文字を美しく見せる書法が発達している(アラビア書道)。アラビア書道であらわされる文字はアラビア語に限定されるが、イスラム圏においてはもう一か国、イランにおいてもカリグラフィーは非常に盛んであり、ペルシア書道(ペルシア語版、英語版)と呼ばれる。ペルシア書道はペルシア語で書かれることを基本とし、ナスタアリーク体をはじめとする様々な書体を生み出した。インドにおいても様々な文字による書法が盛んである(インドのカリグラフィー)。
活版印刷の発明後も、さまざまなフォントのデザインにカリグラフィーは影響を与えた。印刷物の章の頭の1文字で、カリグラフィーの手法でデザインされた通常の活字より大きなものを用いることがあり、直接ペンで描写するもの以外にも応用されている。
- 11世紀イランのコーラン写本