オーダシティ (護衛空母)
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オーダシティ(HMS Audacity, D10)は、イギリス海軍が第二次世界大戦で運用した航空母艦で、同国海軍にとって初の護衛空母である[1]。元は1939年にブレーマー・フルカン造船所で竣工したドイツ商船「ハノーファー(Hannover)」で、世界大戦勃発後1940年(昭和15年)3月にイギリス海軍が鹵獲、しばらく貨物船として運用した。その後、飛行甲板を増設し、補助空母に改造された[2][3]。艦載機は、アメリカ合衆国より供与されたマートレット(F4F艦上戦闘機のイギリス仕様)[4]。1941年(昭和16年)6月下旬に就役し、9月より大西洋攻防戦において船団護衛と対潜戦に従事する。HG76船団を護衛中の同年12月21日、Uボートの魚雷攻撃により沈没した[5]。本艦は撃沈されたがHG76船団はドイツ海軍の群狼作戦を撃退して勝利したとみなされ、護衛空母と[6]、マートレットの価値を証明した[7]。
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艦歴 | |
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発注 | |
起工 | |
進水 | 1939年3月29日 |
就役 | 1941年6月20日 |
退役 | |
除籍 | |
その後 | 1941年12月21日に戦没 |
前級 | なし |
次級 | アクティヴィティ (護衛空母) |
性能諸元 | |
排水量 | 基準:5,540トン 満載:11,000トン |
全長 | 144.8m 水線長:142.4m |
全幅 | 17.1m |
吃水 | 8.4m |
飛行甲板長 | 140.2m×18.3m |
機関 | MAN社製7気筒ディーゼル2基1軸推進 |
最大出力 | 5,200shp |
最大速力 | 15ノット |
航続性能 | 14.5ノット/12,000海里 |
燃料 | 重油:不明、航空機燃料:46トン |
乗員 | 不明 |
兵装 | Mk.V 10.2cm(45口径)単装高射砲1基 Mk.VIII 4cm(39口径)連装機関砲4基 エリコン20mm(70口径)単装機銃4基 |
搭載機 | 6-8機 |
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