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オーストリア放送協会(オーストリアほうそうきょうかい、独: Österreichischer Rundfunk、ORF)は、オーストリアの公共放送局で、正月に開催されるウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの中継映像制作企業でもある。
形態 | テレビ・ラジオネットワーク |
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国 | オーストリア |
視聴可能 |
オーストリア, スイス・ドイツ・イタリアの一部 |
スローガン | ORF. Wie wir.(ORF。わたしたち。)[1] |
代表者等 | Alexander Wrabetz |
開局 | 1955年8月1日 |
旧名 | Ravag (Radio Verkehrs AG) |
公式サイト | www.orf.at |
オーストリアでは初のラジオ放送局「Radio Hekaphon」が1923年に試験放送を実施、1924年には連邦政府とウィーン市、民間銀行が合弁で公共ラジオ放送局「RAVAG(Radio-Verkehrs-Aktiengesellschaft ("Radio Communication Company Ltd")」を開局、正式に免許を得て放送を開始した。その後、戦争省ビル内からラジオ・ウィーンも開局、1924年末には聴取者約3万人、1925年には10万人となった。1934年に第一共和国が廃止され独裁的なオーストロファシズム体制が導入された際、RAVAGスタジオは2月内乱の戦場となった。1935年より新放送拠点ラジオ文化館(Radiokulturhaus、現在のFunkhaus Wien)が建築され、放送が再開。当時の政府はRAVAGをナチスのプロパガンダに利用した。
1945年の終戦後の連合軍軍政期にRAVAGがラジオ放送を再開、新ラジオ・ウィーンも再開した。Funkhaus Wienはウィーンのソビエト連邦管理地区にあり、RAVAG/ラジオ・ウィーンは冷戦時代も東側のプロパガンダを継続したため、西側諸国は自国系の放送局を創設した。
1955年にローカル放送局数局が統合し、「オーストリア放送連合(Österreichisches Rundspruchwesen ("Austrian Broadcasting Entity") )」が発足、その後、1958年に「オーストリア放送協会(Österreichischer Rundfunk GmbH)」と改称。現在のORFの前身組織となった。
1967年と2015年にユーロビジョン・ソング・コンテストを制作。
テレビ放送は1955年にORF1が開局。1961年にFS2(現在のORF2)も開局。2005年にTW1(旅行・天気専門放送局)を買収、2011年にORF IIIと改称。2000年にTW1が開始したスポーツ専門放送も現在、ORF傘下でORF Sport +として放送されている。イタリア領ボルツァーノ自治県(南ティロル)(かつてのオーストリア=ハンガリー帝国領)のドイツ語話者住民のための放送も行っており、「Südtirol Heute(「今日の南ティロル」)というニュース番組が制作・放送されている。
ラジオ放送は1964年の国民投票を経て、1967年にÖ1、Ö2、Ö3(Österreich 1、Österreich 2、Österreich 3)の3波に整理され、それぞれ「総合」「地域」「音楽」チャネルとなった。Ö2は「Radio Salzburg」など、現在は連邦州(Bundesland)ごとに9局のローカル放送局名で呼称されている。
1995年より若者向けのFM4を開始。
これらすべてのラジオ放送は地上波ではFM波と、デジタル衛星放送(SES放送衛星アストラ19.2°E)を通じて放送されている。またÖ1は一部短波放送でも国際放送「Ö1 International」として放送されている。
ORFの最初のロゴマークは「ORFアイ(眼)」と呼ばれ、1968年にオーストリアのイラストレーター、エリック・ソコルによってデザインされた(de)。 彼は1992年まで局のチーフデザイナー、アートディレクターとして勤務した。1992年にORFはイギリスのグラフィックデザイナー、ネヴィル・ブロディに依頼し、現在の「ORFブリック(レンガ)」と呼ばれるロゴを制作した。
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