アレックスシネマ(英称:alex cinemas )は、近畿地方(滋賀県、福井県、大阪府)に4 - 9スクリーンの4サイトを展開するシネマコンプレックス。
本項では運営会社の有限会社アレックスについても扱う。
概要
2000年頃、スーパーマーケットの平和堂は自社が経営するショッピングセンター「アル・プラザ水口」と「アル・プラザ敦賀」にシネマコンプレックスを開館させようとした。しかし、立地が悪く収支が見込めないという理由でこの計画に賛同してくれる映画興行会社がおらず、社長の助言により同社SC事業部員だった松本智が社長となって設立[1]。
その関係か、劇場はすべて平和堂の店舗の敷地内に所在する他、同社が展開するポイントカード「HOPカード」を提示すると鑑賞料金が割引になるサービスを実施している[2]。また、松本智は2007年10月23日、生活衛生同業組合滋賀県興行協会の理事長に就任[3][4]。
沿革
設備・サービス
インターネット予約
日本国の大手映画興行会社では2002年にヴァージンシネマズがインターネットチケット販売を開始しているが、それより早い2000年の開館当初よりインターネットでのチケット予約を行っている。手数料は不要だが、Web上で決済まで行うものではなく、メールを使用して予約し、決済は鑑賞当日に行う簡易的なものであり、更に繁忙日しか行えない。
2010年より、ピンポイントで座席指定が出来る「ココトル」がスタートしている。
ペアシート
中小規模のシネマコンプレックスとしては珍しくペアシートが導入されている。ただし、導入されているのは当初からアレックスが運営している水口、敦賀のみである。
デジタル3D
ポイントカード(会員制度)
「プレミアコース(入会金 1,000円)」、「なかよしコース(入会金 無料)」、2つのポイントカード(会員)制度がある。大津アレックスシネマの営業開始に合わせて、同年の2月18日より旧制度から変更された現行のもの。
プレミアコース会員特典
100ポイントで招待券+ポップコーンM、入場回数100回で、1か月フリーパス
- 火曜日がメンバーズデイ(鑑賞料金 1,300円)
- 入会時に招待券プレゼント
- 通常料金より300円オフ
- 誕生月はポイント2倍
- 会報(FILM CLIP)の提供
会員限定プレぜント企画(会報内)
なかよしコース会員特典
30ポイントでポップコーンM、または100ポイントで招待券
- 火曜日はメンバーズデイ(会員+同伴者5名まで 1,300円)
- 最大6名分(会員+同伴者5名まで)のポイントを加算
2015年8月に「プレミアコース」を廃止し「なかよしコース」に統一。会報はカラー化され、希望者のみに提供される。その他については、「なかよしコース」に準じる。
劇場
- 敦賀アレックスシネマ
- 福井県敦賀市、アル・プラザ敦賀内、4スクリーン・698席、2000年12月8日開館。
- 建設当初からアレックスの劇場として運営されている。全スクリーン、スタジアムシートを導入。
- 鯖江アレックスシネマ
- 福井県鯖江市、アル・プラザ鯖江内、7スクリーン・1,186席、2008年3月1日開館
- 前身は1998年12月5日に開館した東宝直営(のちにTOHOシネマズ運営)の鯖江シネマ7。アレックスに営業譲渡され2008年2月24日に鯖江シネマ7としては閉館。改装を経て、同年3月1日よりアレックスが運営を行っている。全スクリーン、スタジアムシートを導入。
- 高槻アレックスシネマ
- 大阪府高槻市、アクトアモーレ内(アル・プラザ高槻も入居)、9スクリーン・1,820席、2010年9月15日開館。
- 前身は2004年2月21日に開館したTOHOシネマズ運営(東宝経営)のTOHOシネマズ高槻。競合を避けるため東宝は同地域で映画館(高槻シネマルート170)を経営していたジョイプラザに同館を営業譲渡し、2007年6月28日にTOHOシネマズ高槻としては閉館(詳細)。同年6月30日よりジョイプラザ経営の「高槻ロコ9シネマ」として営業していた(高槻シネマルート170は、高槻ロコ9シネマの開業に合わせて閉館)。
- しかし、ジョイプラザも同館の経営から撤退し、2010年9月5日高槻ロコ9シネマとしては閉館(高槻ロコ9プラスシネマは「高槻セレクトシネマ」と改称し営業継続したが、その後閉館)。同年9月15日より高槻アレックスシネマとして再々開館した。アレックスとしては最大規模の劇場。全スクリーン、スタジアムシートを導入。
かつて存在した劇場
関連項目
- 映画館
- シネマコンプレックス
- TOHOシネマズ - 撤退した一部劇場を引き継ぎアレックスシネマとして運営。
- シネマコンプレックス
- 平和堂 - 社長の出身会社。アレックスシネマは、すべて平和堂と同居。
参考文献
- “シネコン生き残りの道を模索する東宝方式定着するか”. 文化通信.com (2007年12月12日). 2008年12月21日閲覧。
- 「VIEW OF THIS MONTH 浜大津アーカス」『月刊レジャー産業資料』第31巻第8号、綜合ユニコム、1998年8月、41-44頁。
脚注
外部リンク
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