アヤメ科
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アヤメ科(アヤメか、Iridaceae)は単子葉植物の科で、多年草からなる。世界に66属2000種ほどあり[4]、南アジアなどを除く世界の熱帯から温帯にかけて分布し、特に南アフリカに多く産する。花は放射相称または左右相称で、外花被・内花被が各3枚、おしべが3本ある。めしべは3裂し、裂片が花弁状になるものもある。花の基部には2枚の苞がつく。子房下位で、果実は蒴果となる。地下茎が球根状になるものも多い。
アヤメ、ハナショウブ、カキツバタ、グラジオラス、フリージア、クロッカスなど、花を観賞するために栽培されるものが多数ある。サフランは香辛料として使われる。
下位分類
要約
視点
主な科を本節に示す。参考は英語版Wikipediaより。概説については、各亜科の項目を参照にした。
アリステア亜科(Aristeoideae)
名称の由来はギリシャ語で「夜更け」を意味するAristaから。
- アリステア属(Aristea)
イソフィシス亜科(Isophysidoideae)
名称の由来はギリシャ語で「等しい」を意味するIsoと「刃」を意味するPhysisにちなんでいる。
- イソフィシス属(Isophysis)
ゲオシリス亜科(Geosiridoideae)
一属しか含まれない単型の亜科であったが、2010年にインド洋のマヨット島で別種が発見された。
- ゲオシリス科(Geosiris)
パターソニア(パテルソニア)亜科(Patersonioideae)
- パターソニア科(Patersonia)
アヤメ亜科(Iridoideae)
外来種であるジャーマンアイリス、ダッチアイリスや古来から日本で親しまれてきたアヤメ、カキツバタ、ハナショウブなどを含む。尚、ショウブは別科。また、ニワゼキショウなどの雑草も含んでいる。
ディプラレナ連(Diplarreneae)
- ディプラレナ科(Diplarrena)
アイリス連(Irideae)
- アヤメ属(Iris)
- アヤメ(Iris sanguinea)
- チャボアヤメ(Iris sanguinea 'pomira')
- イチハツ(Iris tectorum)
- カキツバタ(Iris laevigata)
- カンザキアヤメ(Iris ungucularis)
- キショウブ(Iris pseudacorus)
- ジャーマンアイリス(Iris germanica)
- シャガ(Iris japonica)
- ショウブ(Iris ensata)
- ハナショウブ(Iris ensata var. ensata)
- ダッチアイリス(Iris × hollandica)
- ヒオウギ(Iris domestica)※かつてはヒオウギ属だった
- ヒオウギアヤメ(Iris setosa)
- ヒメシャガ(Iris gracilipes)
- アヤメ(Iris sanguinea)
- ディエテス科(Dietes)
- フェルラリア属(Ferraria)※チリメンアヤメ属とも
- ボバルティア属(Bobartia)
- モラエア属(Moraea)
シシリンチウム連(Sisyrinchieae)
- オルシニウム属(Olsynium)
- オルトロサンサス属(Orthrosanthus)
- ニワゼキショウ属(Sisyrinchium)
- オオニワゼキショウ(Sisyrinchium rosulatum)
- ニワゼキショウ(Sisyrinchium rosulatum)
- ルリニワゼキショウ(Sisyrinchium angustifolium)
- ソレノメルス属(Solenomelus)
- タペイニア属(Tapeinia)
- リベルティア属(Libertia)※イボクサアヤメ属とも
ティグリディア連(Tigridieae)
- アロフィア属(Alophia)
- エネアロフス属(Ennealophus)
- エレウセリネ属(Eleutherine)
- カリドレア属(Calydorea)
- コバナ属(Cobana)
- シプラ属(Cipura )
- シペラ属(Cypella)
- ティグリディア属(Tigridia)
- ネマスティリス属(Nemastylis)
- ハーベルティア属(Herbertia)
- ヘスペロキシフィオン属(Hesperoxiphion)
- マスティゴスティラ属(Mastigostyla)
- ラレンティア属(Larentia)
トリメジア連(Trimezieae)
- トリメジア属(Trimezia)※下記2属を含む場合あり
- ネオマリカ属(Neomarica)
- プセウドトリメジア属(Pseudotrimezia)
クロッカス亜科(Crocoideae)
クロッカスやグラジオラス、フリージア、ワトソニアなど園芸界でも有名な種が含まれる亜科。本亜科も花が美しい種が多いの点が特徴。
トリトニオプシス連(Tritoniopsdeae)
- トリトニオプシス属(Tritoniopsis)
ワトソニア連(Watsonieae)
- サヴァンノシフォン属(Savannosiphon)
- シアニクシア属(Cyanixia)
- ジゴトリトニア属(Zygotritonia)
- ワトソニア属(Watsonia)
グラジオラス連(Gladioleae)
- グラジオラス属(Gladiolus)
- メラスファエルラ属(Melasphaerula)
フリージア連(Freesieae)
イキシア連(Ixieae)
- アフロクロカス属(Afrocrocus)
- カスマンテ属(Chasmanthe)
- ゲイッソリザ属(Geissorhiza)
- サフラン属(Crocus)
- シリンゴデア属(Syringodea)
- スパラキシス属(Sparaxis)
- ディエラマ属(Dierama)
- トリトニア属(Tritonia)
- ヘスペランサ属(Hesperantha)
- ヤリズイセン属(Ixia)※イキシア属とも。
- ラディノシフォン属(Radinosiphon)
- ロムレア属(Romulea)
ニヴェニア亜科(Nivenioideae)
脚注
参考文献
外部リンク
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