キリスト昇架
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『キリスト昇架』[1][2](キリストしょうか、英: The Elevation of the Cross)は、フランドルの画家ピーテル・パウル・ルーベンスにより1610年から1611年にかけて描かれた絵画である。『十字架昇架』[3]とも。アントウェルペンにある聖母大聖堂に収蔵されている[4]。
概要 作者, 製作年 ...
英語: The Elevation of the Cross | |
キリスト昇架(中央パネル部分) | |
作者 | ピーテル・パウル・ルーベンス |
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製作年 | 1610年 - 1611年 |
種類 | 油彩、板 |
所蔵 | 聖母大聖堂、アントウェルペン |
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中央パネル、左翼パネル、右翼パネルの3つの部分から構成される三連祭壇画であり、三面鏡のように開閉できるようになっている[2][5]。中央パネルの寸法は、縦460 cm、横340 cmである。左翼パネルと右翼パネルの寸法は、ともに縦460 cm、横150 cmである[1]。
ルーベンスは、1600年から1608年までの間に中断を入れながらイタリアに滞在しており、その後、故郷のアントウェルペンに帰って最初に製作された本作は、ネーデルランドにバロック美術と呼ばれる様式が広まるきっかけとなった[1][6][5]。ルーベンスは、『キリスト昇架』を完成させてから、ほとんど時間が経たないうちに、『キリスト降架』の製作に取りかかっている[7]。