雲雀丘花屋敷駅
兵庫県宝塚市の駅 ウィキペディアから
兵庫県宝塚市の駅 ウィキペディアから
雲雀丘花屋敷駅(ひばりがおかはなやしきえき)は、兵庫県宝塚市雲雀丘一丁目にある、阪急電鉄宝塚本線の駅。駅番号はHK-51。所在地は宝塚市だが、敷地の半分以上は川西市側にある。
本項では、当駅のルーツの一つに当たる雲雀丘駅(ひばりがおかえき)についても解説する。
宝塚本線の管理機能の中枢に当たる平井車庫(1972年開設)に近接しており、当駅を始発・終着とする列車が多数設定されている[3]。2022年12月17日現在のダイヤでは大多数の普通が当駅で折り返すため、当駅を起終点とする列車は約半数に上る。ただし日中の普通は、2000年6月から2003年8月のダイヤ改正までは半数が、2003年8月から2006年10月のダイヤ改正までは全てが宝塚まで運転されており、前者は特急の待避、後者は快速急行との緩急接続を当駅で行っていた[注 1]。
2003年に線内完結の特急が廃止されて以来、当駅には全ての定期列車が停車している。
平日、休日問わず朝と夕または夜に能勢電鉄の2連、4連の回送電車が2本定期として、平野車庫から平井車庫へ回送のため停車する。また、車輪添削などで臨時で回送される場合や、定期検査での回送でも停車する。能勢電鉄線内はワンマン運転だが、川西能勢口~雲雀丘花屋敷~平井車庫の間は車掌も乗務するツーマン運転である。
1961年、車両の大型化と編成の増結を進めていた京阪神急行電鉄(→阪急電鉄)は、双方の駅間が近く、またホームの延長に難のあった花屋敷駅と雲雀丘駅を統合することとなり、両駅名を合わせた当駅が開業した。
ただし統合といっても、当駅は旧花屋敷駅から355メートルの位置にある一方で、旧雲雀丘駅とは互いのホームの端と端との間がわずか4メートルという至近距離にあり、また統合により廃止されるはずの花屋敷駅は開業後も一年間営業を続けるという変則的な形態であった[2]。
統合にあたっては、どちらの駅を残しどちらの駅が吸収されるかで国務大臣を巻き込んでの大論争となり、花屋敷側・雲雀丘側双方の自治会長によるジャンケンで勝敗を決したという逸話がある[4]。
雲雀丘花屋敷駅に統合された駅の一つで、宅地開発に合わせて1916年に設置された駅。雲雀丘住宅地を開発した阿部元太郎が住民とともに、懇意であった阪急の役員と掛け合った結果設置された駅だと言われる[9]。モザイク床にステンドグラスを嵌めた窓など、豪奢な作りとなっていた[9]。
同じく雲雀丘花屋敷駅に統合された花屋敷駅とは違い、目立った存続運動は起きなかったようで、1959年11月2日には統合に関しての同意を宝塚市から得ている[10]。雲雀丘花屋敷駅開業と同時に廃止となった。
待避可能な島式2面4線のホームを持つ地上駅[2]。ホームの有効長は10両編成分。
改札口は宝塚寄り北側と川西能勢口寄り南北の3か所にあり、このほかに雲雀丘学園の生徒のための専用改札口も設置されている[2]。
開業当初のホームは相対式2面2線であったが、平井車庫建設に伴い現在の状態に改良された[11]。
内側2線(2号線と3号線)が主本線、外側2線(1号線と4号線)が待避線。後者には、主に当駅を始発・終着とする列車が発着している。当駅で折り返す列車は、平井車庫の車体洗場付近にある引き上げ線へと向かう。
特に1号線は当駅止まりの急行・普通のみが進入するが、前記のように2006年10月のダイヤ改正までは普通が速達列車の待ち合わせを行っていたため、現在でも乗車位置目標が残されている。
ラッシュ時間帯の前後において、当駅発着であっても2・3号線を使用する列車がある。
2016年(平成28年)次の1日平均乗降人員は10,010人(乗車人員:4,990人、降車人員:5,020人)である[12]。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下記の通り。
年次 | 乗降人員 | 乗車人員 | ||
---|---|---|---|---|
平日限定 | 11月特定日 | 平日限定 | 11月特定日 | |
1996年(平成 | 8年)14,142 | 7,062 | ||
1997年(平成 | 9年)14,297 | 7,344 | ||
1998年(平成10年) | 14,324 | 7,506 | ||
1999年(平成11年) | - | - | ||
2000年(平成12年) | 13,692 | 15,244 | 6,831 | 8,453 |
2001年(平成13年) | 13,251 | 13,560 | 6,555 | 7,184 |
2002年(平成14年) | 12,907 | 14,011 | 6,526 | 7,274 |
2003年(平成15年) | 12,678 | 12,859 | 6,406 | 6,573 |
2004年(平成16年) | 12,266 | 13,296 | 6,107 | 6,684 |
2005年(平成17年) | 12,049 | 12,352 | 6,264 | 6,538 |
2006年(平成18年) | 12,138 | 11,788 | 6,126 | 5,882 |
2007年(平成19年) | 12,049 | 12,732 | 6,058 | 6,378 |
2008年(平成20年) | 12,026 | 12,355 | 6,039 | 6,130 |
2009年(平成21年) | 11,838 | 12,907 | 5,931 | 6,477 |
2010年(平成22年) | 11,980 | 12,508 | 6,015 | 6,335 |
2011年(平成23年) | 12,059 | 12,979 | 6,051 | 6,387 |
2012年(平成24年) | 12,056 | 12,485 | 6,056 | 6,300 |
2013年(平成25年) | 12,256 | 12,125 | 6,153 | 6,077 |
2014年(平成26年) | 12,232 | 12,346 | 6,142 | 6,270 |
2015年(平成27年) | 12,063 | 12,063 | 6,043 | 6,043 |
年次 | 乗降人員 | 乗車人員 | ||
通年平均 | 11月特定日 | 通年平均 | 11月特定日 | |
2016年(平成28年) | 10,010 | 12,023 | 4,990 | 6,008 |
駅周辺の宝塚市雲雀丘、川西市花屋敷は大正時代に開発された住宅地が広がる阪神間でも屈指の「お屋敷街」である。西隣の山本駅との間には平井車庫がある。
東改札口付近に「雲雀丘花屋敷駅前」停留所があり、阪急バスの以下の路線が発着している。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.