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羽根車の回転運動によって気体にエネルギーを与える機械 ウィキペディアから
送風機(そうふうき)とは、羽根車の回転運動によって気体にエネルギーを与える機械で、単位質量当たりのエネルギーが 25 kNm/kg(kJ/kg)未満のものをいう。
単位質量当たりのエネルギー25 kNm/kg は、標準空気の場合の送風機全圧約 30 kPa に相当する(JIS B 0132:2005 送風機・圧縮機用語)。
尚、改正前のJIS規格(JIS B 0132:1984)では、送風機とは圧力比2未満のものを言い、圧力比2以上のものは圧縮機に分類されていたが、ISOなどの国際規格との整合性を保つため2005年に改正された(JIS B 0132:2005 送風機・圧縮機用語 解説)。
送風機は圧力比によりファンとブロワに分類される。
ファンは、送風機のうち圧力比1.1以下のものを指す。
ブロワは、送風機のうち圧力比1.1 - 2程度のものを指す。液体中に気体を吹き込むためなどに使用される。
(改正後の定義では送風機はファンと同義となり、ブロワは圧縮機の扱いとなった)
英語名: Centrifugal Fan、遠心方向に送風するもの。
軸方向から吸い込み軸方向に送風するもの。ダクトの途中の少ない空間に設置できる。風量を多くすることが可能で、可変翼の場合部分負荷でも効率が良い。
軸方向から吸い込み軸の斜め方向に圧力を与え整流版で軸方向へ向きを変えて軸方向に送風するもの。遠心と軸流の中間の性質をもつ。
別名、ラインフローファン、タンジェンシャルファン(登録商標)、横流ファン、ラインデリア(登録商標)、スイープファン、または、貫流ファン。羽根車の一方の半径方向から吸い込み、90°(直角)程度の半径方向から送風するもの。均一な風量を得ることが可能で、小型化をしつつ噴出し口の長さを長くすることが容易なので、旧式の壁掛け型エアサーキュレーター、壁掛け型エアコン室内機ファン、エアカーテン、鉄道車両やカーテンウォール部のスリット型吹き出し口に用いられる。圧力は高く出来ない。
ファンと電動機が一体化されたもの。主に機械・電気機器の冷却、装置内部等の空気の循環などに使用される。また、高熱が発生するような特定の場所に設置し、局所冷却にも使用される。
コンピュータではCPUや電源に設置され(CPUの冷却装置#空冷を参照)、自動車ではラジエーター[1]、エアコンコンデンサー、空冷式インタークーラー[2]などの冷却用、エアコンの送風・換気に設置される。
送風機の性能を表す指標には、ポンプ等、他のターボ機械同様に以下のものがある:
これら各種性能値をグラフとして表現したものが性能曲線である。ターボ形送風機では横軸に風量をとって各種性能値を表したものが良く使用される。
同一の送風機では、風量は回転数に比例し、圧力は回転数の2乗に比例し、軸動力は回転数の3乗に比例する:
ここで、
添え字1, 2は、それぞれ回転数変更前後の値を示す。
さらに相似形の送風機に対しても類似の比例法則が成り立ち、模型を用いて実験をする際の基礎となっている。
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