『親子ジグザグ』(おやこジグザグ)は、1987年4月10日から同年8月21日まで、TBS系列で毎週金曜日21:00 - 21:54(JST)に放送されていたホームドラマである。全20回。
10年前に故郷を捨て上京した下別府勇次は、定食屋を営んでいた。恋人の安西梨花と同棲しようとした矢先に陽子(梨花の母)が現れてひと悶着した後、代わるようにノブ(勇次の母)が現れ、ノブが故郷(博多)へ帰ると勇(勇次の息子だという小学生)が現れた。このドラマは恋人の梨花、勇次の母ノブ、そして勇次の息子だという勇が騒動を巻き起こすホームドラマである。
(参考:[1])
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レギュラー
- 下別府 勇次(しもべっぷ ゆうじ)
- 演 - 長渕剛
- 10年前に博多から上京し、「おふくろの味」が売り物の食堂チェーンの店長として働く。中学生の頃からツッパっていて女好き。
- 安西 梨花(あんざい りか)
- 演 - 安田成美
- 良家のお嬢様だが、親に内緒で勇次の店を手伝う。女子大学の学生だったが、周りがファッションやボーイフレンドのことばかりに夢中なのに嫌気がさして中退した。
- 下別府 勇(しもべっぷ いさむ)
- 演 - 伊崎充則
- ノブの孫。本来ならば小学4年生(昭和52年6月12日生)だが事情があって1年遅れの小学3年生。小学生であるが、ノブが留守の間はタバコ屋の店番をする[注釈 1]。ノブ曰く「しっかり者」[注釈 1]とのことだが、普段は口数が少ない。第6話で勇次の店を訪ねた後、勇次たちと暮らして店を手伝うようになる[注釈 2]。
- 下別府 ノブ(しもべっぷ ノブ)
- 演 - 李麗仙
- 勇次の母。タバコ屋を営むが、散々苦労を掛けさせられた息子への“復讐”のために家業を孫に任せて上京。第6話で故郷(博多)に帰ったが、終盤に再び上京し、“復讐”(前述)の続きをはじめる。
- 安西 陽子(あんざい ようこ)
- 演 - 白川由美
- 梨花の母。娘が勇次と付き合うことに猛反対する。
- 酒井(さかい)巡査
- 演 - 加藤善博
- 勇次が暮らす町の派出所(交番)の巡査。勇次の話し相手の1人だが、勇次たちが起こすトラブルに翻弄されることもある。
- 宮下(みやした)
- 演 - 石倉三郎
- 宮下薬局の店主。下の名は不明だが、息子(守)が居る。勇次の話し相手の1人だが、次から次へと付き合う女性を替える勇次を苦々しく思う。
- 中川(なかがわ)
- 演 - 岡本信人
- 勇次の食堂チェーンの専務。仕事に厳しく真面目だが、勇次たちのことを深く心配する面もある。
- 探偵
- 演 - 利重剛
- スナックのママ
- 演 - 室井滋
- 美加(みか)
- 演 - 朝倉沙友美
- ホステス。
- 幼稚園の先生
- 演 - 内山みどり
- 慶子(けいこ)
- 演 - 長尾みか代
- 弘美・奈緒と同じ会社で働くOL。弘美・奈緒の先輩で3人で行動することが多く、おふくろ定食の常連でもある。
- 弘美(ひろみ)
- 演 - 大谷香奈子
- 慶子・奈緒と同じ会社で働くOLで、この2人と行動することが多い。
- 奈緒(なお)
- 演 - 名川忍
- 慶子・弘美と同じ会社で働くOLで、この2人と行動することが多い。勇次が付けたあだ名は「豚汁」。弟が居る。
- 大熊 百合(おおくま ゆり)
- 演 - 堺美紀子
- 東京に転校した勇が通う小学校の担任。
- 宮下 守(みやした まもる)
- 演 - 岩瀬威司
- 宮下薬局の店主の息子。東京に転校した勇が通う小学校の同級生[注釈 3]であり、参観日に発表した作文で勇次が大笑いしたが、担任に「それだけですか?」と素っ気ない反応をされる。
- 大介(だいすけ) / 幸太(こうた) / 寛(ひろし) / 美奈(みな) / ゆかり / 智子(ともこ)
- 演 - 中田貴裕 / 坂根慶祐 / 穴倉由之 / 平子美幸 / 谷川鮎 / 宮沢純江
- 勇の同級生たちであるが、名字は不明。
- 「おふくろ食堂」の客
- 演 - 中村哲也
- 次郎(じろう)
- 演 - 佐々とんび
ゲスト
※「(第〇話)」という表記がある出演者は、複数回出演している。
第1話
- スナックの客
- 演 - 渡辺司(第5話)、佐久間一生(第5話)、峯好浩(第5話)
- 「おふくろ食堂」の客
- 演 - 山中康司
第2話
- 「おふくろ食堂」の客
- 演 - 原武昭彦(第9話)、荒井孝(第9話)、佐藤修(第9話)
第3話
- 白井(しらい)刑事
- 演 - 出水元
- 川上(かわかみ)巡査
- 演 - うえだ峻
- 先生
- 演 - 猪狩道子
- パチンコ屋の客
- 演 - 深沢猛
第4話
- そば屋の店員
- 演 - 藤木陽子
- 「おふくろ食堂」の客
- 演 - 芳野亜梨沙
- ヤクザ
- 演 - 藤原益二、渥美博、伊藤康二、吉江芳成
第7話
- 三宅(みやけ)先生
- 演 - 成田光子(第8話)
第8話
- 藤本(ふじもと)
- 演 - 岸本功
- 浅野(あさの)
- 演 - 森山米次(第12話)
- 「おふくろ食堂」の客。
- 竹田(たけだ)
- 演 - 梅原正樹(第12話)
- 「おふくろ食堂」の客。
- 番号案内嬢
- 演 - 布村恭子
第10話
- スーパー店長
- 演 - 小林昭二
- 麻雀屋の客
- 演 - 南英二、朝光
- 小学生
- 演 - 田島加奈子、谷口真一、木村晶子
第11話
- 佳介(けいすけ)
- 演 - 鈴木正俊
- 佳介の仲間
- 演 - 荒川亮、金子大樹、小野晃弘、石井邦昭、細井正美
第15話
- 小坂(こさか)
- 演 - 酒井郷博
- 医師。
第16話
- アナウンサー
- 声 - 広森信吾
- 七百美
- 演 - 長瀬潮美
第18話
- 女の子
- 演 - 塙紀子
- 婦警
- 演 - 武田美代子、山倉直美、高橋好子
さらに見る 話数, 放送日 ...
話数 | 放送日 | サブタイトル | 演出 |
1 |
1987年 4月10日 |
鬼ババ VS ろくでなし |
竹之下寛次 |
2 |
4月17日 |
ホホホママとガハハ鬼ババ |
3 |
4月24日 |
鬼ババの味はおふくろの味 |
大岡進 |
4 |
5月01日 |
子供が恐くて親といえるか! |
5 |
5月08日 |
鬼ババの危険なヒミツ |
竹之下寛次 |
6 |
5月15日 |
この子はお前の子供たい |
7 |
5月22日 |
ションベン小僧のオヤジは誰ダ |
大岡進 |
8 |
5月29日 |
オヤジはねむいヨ! |
9 |
6月05日 |
僕には泣けないワケがある! |
竹之下寛次 |
10 |
6月12日 |
僕が本気でおこった日 |
11 |
6月19日 |
僕はお父さんが大キライです |
柳井満 |
12 |
6月26日 |
みんな同じ三つの約束 |
大岡進 |
13 |
7月03日 |
今日のケンカは2対1 |
竹之下寛次 |
14 |
7月10日 |
母ちゃんなんかいらねえ! |
15 |
7月17日 |
死なないで父ちゃん! |
16 |
7月24日 |
イサムのいない夜 |
大岡進 |
17 |
7月31日 |
7年振りの危険なオンナ |
18 |
8月07日 |
またまた鬼ババ VS バカ息子 |
竹之下寛次 |
19 |
8月14日 |
ばっちゃんとの悲しい別れ |
20 |
8月21日 |
天国からの手紙 |
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- 第5話『鬼ババの危険なヒミツ』は、1987年日本民間放送連盟賞最優秀賞を受賞した。
- 次作品『スタンドバイミー 〜気まぐれ白書〜』には長渕剛と伊崎充則が出演したが、共演はしていない。長渕は第1話の冒頭で本作の衣装を着てゲスト出演(役名なし)し、伊崎は第3話から『白井トオル』役[注釈 4]でそれぞれ出演した。
注釈
※第2話から第6話のオープニングおよび第2話で勇に宛てた手紙の回想シーンより。
※勇次は「店を手伝うこと」(例:出前など)を一緒に暮らす条件とした。 ※参観日の回で担任が指名したのは、宮下守と下別府勇の2人だけ(ともにフルネームで指名)。
(※第4話と第5話の役名は「トオル」だった(※『スタンドバイミー 〜気まぐれ白書〜』のオープニングの出演欄より))
出典
週刊テレビ番組(東京ポスト)1987年4月10日号 p.72〜81「完全テレビシナリオ」
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