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覇王丸(はおうまる)は、SNK(SNKプレイモア)の対戦型格闘ゲーム『サムライスピリッツ』シリーズに登場する架空の人物。
覇王丸 プロフィール
『サムライスピリッツ』シリーズの主人公的存在。シリーズの全作品にプレイヤーキャラクターとして登場している。
武蔵国の貧しい旗本の家の生まれだが、幼い頃から形だけの格式や学問を嫌っていた。一方で実家の近所に住んでいた老学者の実体験に基づく話には興味を持ち、話し相手になっていたため、豪快な印象とは裏腹に博識な一面も持つ[注 3]。また、習い事の類の中でも剣術だけには強い興味を抱き、故郷に居た頃から彼より強い相手はいなかった。その腕を更に磨くために頻繁に剣の修行に出かけていた[4]。
四国の土佐の地で隻眼の剣士、柳生十兵衛に勝負を挑むが返り討ちにされる。自分が外の世界の事を知らない立場だったことに気づいた覇王丸は飛驒の山奥にゆき、古寺で花諷院和狆(かふういんにこちん)に出会う。覇王丸は和狆の剣技を知り、弟子入りを申し込んだ。それから数年間、牙神幻十郎とともに修行を重ねていたが、ある時、和狆は幻十郎を破門する。以前、幻十郎が人を殺す場面を目撃している覇王丸は再び多くの人が殺されるのではないかと心配していた[4]。
剣の道を極めるため、23歳の頃に家族と決別し二度と戻らぬ覚悟で故郷を離れている。「覇王丸」という名前は本名ではなく前述の老学者から名付けられたものであり、名字がない名前のみを名乗ることで「家庭」からの決別を表している[5]。
モチーフになったのは宮本武蔵[6]。同時にライバルの橘右京が佐々木小次郎をモチーフとしており、お互い対になった存在として誕生。初期プロットでの名称は「ムサシ」[注 5]で、ゲーム内の立ち姿が現在のような八相の構えではなく、鞘におさめたまま腰脇に持つという、むしろ居合の抜刀術に近いポーズだった[7]。
酒好きであり、つねに酒瓶を持ち歩いている。酒瓶を相手にぶつける「酒攻撃」という必殺技もある。
脇坂静(わきさか しず)という許婚がいる。当初は勝手に決められた許嫁であったが、覇王丸も静も互いを嫌ってはいない。しかし剣の道に生きるために覇王丸は静を突き放し、静はそんな覇王丸を追って旅をしている。通称はお静と呼ばれている。
本人は気にしていないが、ストーリー上ではボスに狙われる設定を持っており、後述のように『真サムライスピリッツ』では羅将神ミヅキに、『SAMURAI SPIRITS 〜侍魂〜』(以下『侍魂』)及び『SAMURAI SPIRITS 2 〜アスラ斬魔伝〜』(以下『アスラ斬魔伝』)では壊帝ユガの命を受けた色(しき)に付け狙われることとなる。
また、『斬紅郎無双剣』(以下『斬紅郎無双剣』)では壬無月斬紅郎の娘・詩織から斬紅郎討伐を依頼されている。
クロスオーバー作品では『CAPCOM VS. SNK 2』(以下『カプエス2』と表記)において二階堂紅丸をガルフォードと間違えたり、『ネオジオバトルコロシアム』(以下『NBC』)では『ワールドヒーローズ』のハンゾウをサムライスピリッツの同名キャラクターと勘違いするなど、少々天然ボケの気があるような言動も見られる。
伸び放題の蓬髪を後頭部で括っており、衣服は裾に黒い山形の模様(ダンダラ模様)が入った上着と袴を身に着けているが、全体的に擦り切れている。腕に巻く布の長さや前髪や後ろ髪のボリューム、足元が足袋に草履履きか刺子足袋そのままかなど微妙にマイナーチェンジはしているものの、初代から現在までのキャラクターデザインはほぼ同一である。
髪型についてスタッフは、手塚治虫の漫画『どろろ』の百鬼丸をイメージしたと語っている[8]。
『侍魂』で作成された設定資料によると、タレ目でゲジ眉、所々に生えた無精ひげがポイント。あまり素の表情でいることは少なく常に顔を歪めている(にやっと笑っていたり怒っていたりする)ことが多いキャラクターである。左顎にうっすら刀傷がある[9]。
『アスラ斬魔伝』では修羅・羅刹の剣質によるキャラクターデザインの違いは着物の擦り切れ具合が異なる程度(羅刹の方がより傷んでいる)だが、羅刹はニュートラルポーズが従来の八相の構えではなく仁王立ちのように両腕を下ろしたものに変更されている。
『アスラ斬魔伝』の20年後にあたる『甦りし蒼紅の刃』では年齢は47歳。この作品のみ髭を蓄えた顔になり、白髪が混じった蓬髪を結わずに下ろしている。
刀銘 | 名刀・河豚毒(ふぐどく) |
---|---|
作 | 不明(茎付近に「南無阿弥陀仏」の彫りあり) |
作日 | 1197年(建久七年) |
刀剣の分類 | 彎刀 |
日本刀の分類 | 打刀 |
刀身 | 二尺五寸 |
造りこみ | 鎬造 |
スタンダードな技が一通り揃っており、立ち回りも比較的シンプルで、初心者でも扱いやすいキャラクターに設定されている。
斬鉄閃(遠距離立ち大斬り)はゲーム性を象徴するような通常攻撃であり、自身の他の必殺技より相手の体力ゲージを多く奪う。
柳生十兵衛とは少年時代に闘って手痛い敗北を喫しており、そのことが故郷を捨てて本格的な剣術修行の旅に出ることを決心するきっかけとなった。覇王丸は「旦那」と呼んでいる。
花諷院和狆は剣の師匠。覇王丸は和狆に教えを受けた後、自分なりに技を工夫したため「我流」を名乗っている[8]。かつての同門の牙神幻十郎には、常に命を付け狙われている。
千両狂死郎とは仲がよく、芸の上では商売敵であり、剣の道での良き競争相手でもある。『真』における狂死郎のオフィシャルストーリー[11]では、わざと狂死郎の大嫌いなものである“犬”と(近くに犬がいるかのように)呟いて驚かせ、転倒させている。
シャルロットは覇王丸に片思いしており、『真』の彼女のエンディングではその恋が破れるシーンが描かれている。『天下一剣客伝』ではシャルロットの片思いだが、覇王丸はシャルロットのことを親友と思っており度々フランスを訪れ、シャルロットは生涯独身を貫いたとなっている。
天草四郎時貞には、好みのタイプだとされている。また、羅刹丸は『天下一剣客伝』において天草によって作られたコピー体と設定されている。
『真サムライスピリッツ』のボス・羅将神ミヅキには四つの勇者の魂の一つ「紅珠魂」の持ち主として、その魂を狙われる。
『侍魂』および『アスラ斬魔伝』のボス・壊帝ユガに半陽の男として、ユガの命令を受けた色に付け狙われる。
反面のアスラと色の娘・命(みこと)を『アスラ斬魔伝』以降は枯華院で花諷院和狆・骸羅と共に養育している。
『天下一剣客伝』では緋雨閑丸がプレイヤーキャラクターの時に覇王丸とのやり取りを見られる。覇王丸が閑丸を「ぼうず」と子ども扱いしたところ、逆に閑丸から「覇王丸おじさん」とオジサン扱いされてしまう羽目になる。それぞれ、そう呼ばれた後はお互いに「閑丸」「覇王丸さん」と呼んでいる。
『甦りし蒼紅の刃』では友人に花房迅衛門がいる。『サムライスピリッツ閃』では猛千代を弟子にとっている。
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