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体内の水分不足 ウィキペディアから
脱水(だっすい、英:dehydration)とは、医学において体内の水分量が不足した状態を言う。この脱水には二種類の状態が存在し、細胞外液(血漿と間質液)を失う“volume depletion"と、細胞外液中の水分と細胞内液中の水を失う “dehydration" があるが、日本ではこれらを総称して「脱水」と呼んでいる。簡易なチェック方法として毛細血管再充満時間を計る方法(指の爪を上から5秒間押して白くなった状態から元のピンク色に戻るまでの時間)がある。2秒以上かかる場合は異常と判断される[1][2]。
水分喪失量に対して水分摂取量が不足することによって起こる。したがって脱水の原因としては、水分の摂取が不足する状態あるいは水分の喪失が過剰となる状態の二つが考えられる。実際には、水分の摂取が不足すると同時に喪失が進行することも多い。
脱水は、血液(細胞外液)の電解質組成によって以下のように分類される。
医療機関においては、電解質の調整が行われた輸液や経口補水液が投与される。輸液の成分・電解質量・補充速度は患者によって異なる。
軽症であり経口摂取が可能な全身状態であれば、経口補水塩を経口で与える。ただし、スポーツドリンクは、ナトリウム濃度が低いため、特に乳幼児の脱水時に与えると、低ナトリウム血症から水中毒を惹起する危険性がある[要出典]。食塩補給にスープ類、カリウムの補給には果物や100%果汁飲料(リンゴジュース)の2倍希釈液が効果的であるとする専門家もいる[7]。
高度脱水の際には腎機能が障害されているためカリウム排泄不能による高カリウム血症の危険が存在する。
まずナトリウム、食塩中心の細胞外液型輸液を施行し、充分な排尿を確認した後カリウムの補給に移るのが大原則である。
熱中症が原因である場合、医療機関での適切な診断と治療が必要になる。
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