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日本の俳優 ウィキペディアから
潮 哲也(うしお てつや、1949年12月13日[出典 1] - )は、日本の元俳優[7]。本名は本保 明啓(ほんぼ あきひろ)[出典 2]。
石川県[1]金沢市出身[注釈 1]。石川県立工業高等学校卒業[出典 3]。東宝芸能[1]を経て、山田栖峯子事務所に所属していた[10]。
高校卒業後に製紙会社勤務・レコード店事務を経て上京し、東映演技研修所を経て東映芸能部に所属する[12]。
数本のテレビドラマに端役で出演した後、『快傑ライオン丸』の主役に抜擢されて本格的デビューを果たし[4]、続く『風雲ライオン丸』でも主演を務める[13]。『ライオン丸』の終了後に東映芸能部を退部[14]。
その後、黒沢年男の所属事務所を経て[15]、 1974年からは東宝芸能に所属。東宝制作のテレビドラマ・映画に出演[16]。
『江戸の旋風』シリーズでは長期に亙ってレギュラーで活躍。『高原へいらっしゃい』や『淋しいのはお前だけじゃない』などで印象的な役柄を演じる。
東宝を離れてからも、俳優として多くの作品に出演する傍ら『スーパー競馬』の司会を務めるなど活躍の場を拡げた[17]。妻は元女優の九条亜希子で、『快傑ライオン丸』の共演がきっかけで結婚した[13]。
テレビドラマの制作が減って望む役も得られないようになったため、60歳になったのを機に俳優業を引退[18]。
「潮哲也」の芸名は、『快傑ライオン丸』の時にピー・プロダクション社長のうしおそうじにより、「うしお」の字を譲られたもの[出典 4]で、「潮といえば海。海のように大きく育て」との意味が込められているという[20]。哲也の名は姓名判断などにより語呂の良さで決められた[20]。特技は剣道二段[13][3]、スキューバダイビング[7]、乗馬[1]。
東映演技研修所の同期には南城竜也がいた[21]。また、同期には斉藤浩子の兄がおり、浩子の兄とは仲が良く自宅に遊びに行く間柄だったため、浩子とは『SFドラマ 猿の軍団』で共演する以前より面識があった[22]。
新人の頃は、名前をよく「渡哲也」と間違われたことがあったという[20]。
『快傑ライオン丸』はオーディションで起用されたが、クランクイン直前であったためすんなり決まったという[13][注釈 2]。潮は後に妻となる沙織役の九条亜希子の選考に立ち会っており、自身が新人であるため演技経験がある九条を推薦していた[13]。
剣道の有段者であったが、剣道と時代劇の立ち回りでは動きが異なるために周囲からは「剣道経験者で無い方が良かったかな」と言われたこともあった[13]。『快傑』での衣裳は全身革製であったため、暑くて動き辛く『風雲』で衣裳が変わった際には動き易くなったと感じたという[13][24]。また『快傑』では革製の草履を履いていたが、『風雲』ではブーツに変更されたことも動き易くなった理由に挙げている[24]。
『快傑』第7話の撮影時、岩場を降りるシーンで足を骨折し入院したが、スケジュールが切迫していたために撮影は中断されず、潮は病院から撮影現場に通っていた[13][注釈 3]。全治1ヶ月ほどであったが、撮影現場の湿気で石膏がふやけてしまうため2週間程度でギプスを外していた[13]。
虎錠之介役で第27話より出演した戸野広浩司とは、撮影が多忙だったため会話する機会は彦根ロケーションがはじめてであった。二人で呑んだ後、潮は翌日の撮影を控えていたために寝床に就いたが、直後に戸野広が事故死した報を聞いたときは茫然としたという[26]。
戸野広の代役として第42話より虎錠之介役を演じた福島資剛とは、戸野広と接する機会が少なかったことから積極的に交流して仲良くなった[24]。
『ライオン丸』の終了後、馬に接する機会がなくなったため競馬場に行くようになり、次第に競馬に詳しくなって『スーパー競馬』の司会を務めるに至った[13][27]。
『江戸の旋風』に出演が決定した当時は、NHK銀河テレビ小説『巣箱』に出演しており、収録が行われていた愛知県名古屋市に滞在していたために、初登場の回の台本を撮影当日に渡されたため、監督の高瀬昌弘を激怒させてしまった。しかし、腹を括る覚悟で撮影に臨んだ結果、1回で撮影を乗り切ってしまった[28]。また、共演者である露口茂や近藤洋介たちと仲良くなり、撮影休みの際は出演者同士でゴルフに出かけていた[29]。
『スーパー競馬』で司会を担当する以前は台本通りの演技を心がけていたため、共演者にアドリブが得意な俳優がいると苦労していた[30]。しかし『スーパー競馬』以降はアドリブもこなせるようになった[31]。
リメイク版『ライオン丸G』については、放送当時にインタビューを受けたため存在は知っていたが、旧作とはイメージが異なるため積極的には観なかったという[13]。
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