県立新潟女子短期大学(けんりつにいがたじょしたんきだいがく、英語: Niigata Women's College)は、新潟県新潟市東区海老ヶ瀬471番地[注釈 1]に本部を置いていた日本の公立大学である。1963年に設置され、2012年に廃止された。大学の略称は県短。
概要 県立新潟女子短期大学, 大学設置/創立 ...
閉じる
教育および研究
- 県立新潟女子短期大学に設置されていた学科の一つである英文学科は、「異文化を理解し、国際共通語である英語を使って情報発信できる人材育成」・「高い教養をもつ国際人の育成」という教育目標を有し、海外語学研修制度が取り入れられていた。国際教養学科は全国の短大でも少数で、ロシア語・中国語・朝鮮語など英語以外の語学が専門科目として設置されているところが特徴的であった。幼児教育学科ではアメリカでの幼稚園研修、生活福祉専攻ではシンガポールでの「世界ダウン症会議」に参加した実績がある。
組織
専攻科
- 食物栄養専攻 入学定員10名[注 6]
- 全国の公立短期大学で初めて設置された課程であった。短期大学で栄養士資格を取得した人が入学対象とされており、大学評価・学位授与機構に認定されていた。卒業に必要な特別研究があり、修業年限は昼間部2年制であった。
取得資格について
資格
- 保育士:生活科学科生活福祉専攻にて取得できた。大半の学生はこの資格を得て卒業した。幼児教育学科では取得できなかった。
- 栄養士:生活科学科食物栄養専攻にて取得できた。大半の学生はこの資格を得て卒業した。なお、専攻科食物栄養専攻を修了すれば管理栄養士の受験資格が与えられた。
教職課程
研究
- 『県立新潟女子短期大学研究紀要』[20]
- 『新潟県在住外国人の暮らしをめぐる多角的検討 : 県立新潟女子短期大学共同研究報告書』[21]。
部活動・クラブ活動・サークル活動
- 県立新潟女子短期大学におけるクラブ活動団体の一例。
学園祭
- 県立新潟女子短期大学の学園祭は、毎年概ね10月に行われていた。
大学関係者組織
- 県立新潟女子短期大学の同窓会には、全学独自のものとして「かざしの会」と称される組織がある。初めての卒業生が出た1965年に創設され、彼女らが桜の苗を植えて木の成長とともに母校が繁栄し、いつか桜花で覆われることの期待を込めて命名したものとなっている。
- ほか、各学科・専攻にも独自の同窓会組織がある。
- 被服専攻・生活科学専攻:「あかね会」
- 食物専攻・食物栄養専攻・専攻科食物栄養専攻:「さんしょの会」
- 生活福祉専攻:「大福会」
- 幼児教育科・幼児教育学科:「わ」
- 英文科・英文学科:「シュリンプクラブ」
- 国際教養学科:単に「国際教養学科同窓会」と称されることが多いようである。
キャンパス
キャンパス付近には阿賀野川が流れている。
- 交通アクセス
- 設備
- 図書館
- 所蔵数は、およそ図書72,000冊、雑誌700種類、視聴覚資料1600点となっていた。
- 生活協同組合
- 学生ホール
- 食堂:180席ある。
- 進路相談室
- 県立新潟女子短期大学では、地域との係わりを深めることのねらいから、以下の制度を実施していた。
- 特別受講生:授業科目の一部を県民に開放する制度。
- 研究生:特定の専門事項について担当教員からの指導により研究することを希望する人に対して入学を許可する制度。
- 科目等履修生:大学入学資格者のある18歳以上が対象。男子も受講可能。
- 公開講座:一般県民の教養と地域文化の向上をねらいに全学科及び専攻により実施されていた。