『廓』(くるわ)は作家西口克己による自伝的小説。明治末から昭和までの、京都の中書島遊廓を舞台にしている。第1部は1956年1月に三一新書から刊行。赤線廃止が世論をにぎわせていた頃で、売春業者の内情を描いた本作はベストセラーとなり、同年上期の直木賞候補作となる。昭和戦前から戦中を描く第2部が同年12月、戦後を描く第3部が1958年1月に刊行されて完結。
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第1部は滝沢英輔監督により「『廓』より 無法一代」(1957年)として映画化されている。