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『富士山頂』(ふじさんちょう)は、新田次郎原作の日本の小説、およびそれを元に製作・公開された1970年の日本映画。石原裕次郎が主演、製作し劇場公開。
富士山頂の富士山測候所に台風観測のための巨大レーダーを建設する様子を描いたもの。作者の新田は、気象庁課長として実際にそこの建設に携わっていた。小説では建設の様子だけでなく、建設に至るまでの旧・大蔵省における予算の復活折衝の様子や大手電機メーカー各社による激しい入札争い・政治家や政府高官を使った圧力など、気象庁職員だった作者の経験に基づくエピソードや、富士山の馬方や強力が合同して富士山頂までブルドーザーを使った輸送方法を開発する様子が描かれ、建設が始まってからも3700メートルを越える高所で高山病に苦しみながら働く建設会社の現場監督や労働者たちの様子や、ヘリコプターの能力を超えた危険なドーム輸送に立ち向かうヘリコプター会社の人々とパイロットなどが描かれている。
上述の小説を原作・原案としつつ、大型台風による被害を軽減するために観測レーダーを富士山頂に建設すべく奮闘する男たちの物語を映画化した作品。1970年2月、東宝系で封切。 『黒部の太陽』、『栄光への5000キロ』と並ぶ作品とされる。
製作者の一人であり主人公を演じた石原裕次郎の「映画は大スクリーンで見るもの」という意向から、本作は長年に渡りビデオソフト化もDVD化もされていなかった。その後、石原裕次郎23回忌法要特別番組の一環として2009年7月4日、テレビ朝日系列(ただし一部系列局除く)にて放送された。[注釈 2]
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