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令制国または国土を神格化したもの ウィキペディアから
国魂(くにたま)とは、神道の観念の一つで、国(令制国)または国土そのものを神格化したものである。国霊とも書く。
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本居宣長は、「その国を経営坐(つくりし)し功徳(いさお)ある神を、国玉国御魂」というと書いている。古来、国を治めるのは為政者だけでなく、その土地に鎮座する神の力も働いて成就されると考えられていた。
国魂神社には、①国造一族が奉斎してきた神社と、②平安時代以降に国司がその国の総社として任国の主要神社を集めて祭祀させた神社、これら二つの性格を併せ持つ神社に分類することができるとの指摘もある。また、①は殆どが式内社である一方、②は式内社になっていないとされる[1]。
大国主神の別名に「大国魂神」「顕国魂神」があるが、これは各地の国魂神を大国主に習合させたものと考えられている。各地の神社で開拓の祖神として祀られている大国主神は、元々はその地の国魂神であったと考えられる。ただし、『出雲国風土記』には、意宇郡飯梨郷(現在の島根県安来市)には国魂神自体ではなく大国魂神が降臨したということも書かれ、同風土記には大国魂命、造天下大神(大国主神)、大穴持命(大国主神の別名)が個別の神として記されている説もある。
「国魂(国霊)」が社名に含まれる、または神名に「国魂(国霊)」がつく祭神を祀る神社には以下のようなものがある。
北海道神宮をはじめとする開拓地の神社には、大那牟遅神(大国主神)・少彦名神とともに開拓三神として「大国魂神」が祀られているものが多い。
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