月の軌道
ウィキペディア フリーな encyclopedia
この項目では、月自体の軌道について説明しています。月の周りの軌道については「月周回軌道」をご覧ください。 |
月は、約27.3日の周期で地球の周りを公転している[注 1][4]。正確には、地球と月は、地球の中心から約4600キロメートル(地球半径の約4分の3)の地点にある共通の重心の周りを公転する。平均では、月は地球の中心から、地球半径の約60倍に相当する38万5000キロメートルの距離にある。平均軌道速度は1023メートル毎秒で[5]、月は背景の恒星に対して、1時間におおよそ角直径と等しい0.5°程度動く。月は、他の惑星のほとんどの衛星とは異なり、その軌道平面(月の地球に対する公転面)は黄道に対して5.145°傾いており、更に月の自転軸は黄道垂線から6.688°傾いている(=月の公転面垂線から1.543°ずれて月は自転している。)カッシーニの法則により月の歳差運動は月の公転周期と一致し180°ずれているので、月の赤道は常に黄道に対し一定の1.543°となっている。[要出典]