国際政治経済学
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国際政治経済学(こくさいせいじけいざいがく、international political economy, IPE)とは、政治経済現象との組み合わせで国際関係を分析する社会科学における学問である。政治学、経済学だけでなく、社会学、歴史学、文化研究などの学問分野の多くに負っている学際的な分野である。
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認識論上の論争があるものの、政治勢力(国家、制度、個別アクターなど)が経済的相互作用が表明するシステムや、それとは反対に(集合的市場やその内外で活動する個人の力を含んだ)経済的相互作用が政治構造や結果に与える効果を形成する動きについてIPEは究極的な関心を持っていると多くの研究者は見ている。
IPE研究者は、学界のみならず一般的なメディアにおいても、グローバリゼーションをめぐる論争と研究の中心に存在する。IPE研究者が多大な関心を向けるほかの話題としては、国際貿易、開発、民主主義と市場の関係性、国際金融、グローバル市場、多国籍企業、そして国家と諸制度間の構造的な力関係などである。伝統的な国際関係論とは違って、パワーは複雑に絡み合った経済的かつ政治的なものとして理解されている。