児童向けウェクスラー式知能検査
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児童向けウェクスラー式知能検査(じどうむけウェクスラーしきちのうけんさ、Wechsler Intelligence Scale for Children、WISC、ウィスク)は、デビッド・ウェクスラーによって開発された児童向けの知能検査で、6歳から16歳までを対象として個別に実施される。検査に読み書きは伴わない。現在の最新版は第5版(WISC-V)で検査には48〜65分を要する。検査結果は全検査知能指数(full scale IQ、以前は知能指数、知能指数スコアとも呼ばれていたもので、子供の全般的な知的能力を表す)および個々の認知領域における子供の能力を示す一次指標値で示される。一次指標値には以下の5種類がある。
- 言語理解指標(Verbal Comprehension Index、VCI)
- 視覚空間認識指標(Visual Spatial Index、VSI)
- 流動性推理指標(Fluid Reasoning Index、FRI)
- ワーキングメモリ指標(Working Memory Index、WMI)
- 処理速度指標(Processing Speed Index、PSI)
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5つの合成得点は、一次検査や二次的補助検査の様々な組み合わせから得られる。 5つの補助検査により、学習上の問題を評価し特定することに関係する認知能力を測る3つの補助構成スコアが得られる。