Loading AI tools
ヤコブス・デ・ウォラギネによる聖人伝集 ウィキペディアから
『黄金伝説』(おうごんでんせつ、『レゲンダ・アウレア』 羅: Legenda aurea または 『レゲンダ・サンクトルム』 羅: Legenda sanctorum)は、ヤコブス・デ・ウォラギネ(1230頃 – 98)によるキリスト教の聖人伝集。1267年頃に完成した。タイトルは著者自身によるものではなく、彼と同時代の読者たちによってつけられたものである。中世ヨーロッパにおいて聖書についで広く読まれ、文化・芸術に大きな影響を与えた。
イエス、マリア、天使ミカエルのほか、100名以上にものぼる聖人達の生涯が章ごとに紹介され、その分量は『旧約聖書』と『新約聖書』を足したのとほぼ同じである。最初の章ではキリストの降誕と再臨があてられており、本書は新約聖書の続編として読むこともできる。
各章の冒頭では聖人の名前の語義を解釈し、それをその聖人の徳や行いと結びつけることがよく行われている。
もとは『レゲンダ・サンクトルム』(羅: Legenda sanctorum, 「聖者の物語」の意)と呼ばれていたが、15世紀頃から「黄金の」(アウレア 羅: aurea)の美称をつけて呼ばれるようになった。この「レゲンダ」は「伝説」の意ではなく、ミサの際に「朗読されるべきもの」の意である[2][3]。したがって Legenda aurea を日本語で「黄金伝説」と訳すのは誤訳である[4]が、前田敬作らによる完訳(人文書院、1979年 - 1987年、平凡社ライブラリー、2006年)などでもこの題名が用いられている。他に『黄金聖人伝』と呼ばれることもある[5]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.