ミンネザング
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ミンネザング(Minnesang)は、12世紀から14世紀にかけてドイツ語圏において隆盛を極めた抒情詩であり、詩人は作曲もし、伴奏付きで自ら歌った。主題は主として恋愛である。
「ミンネ」(minne)とは、中高ドイツ語で「愛」の意味であり、「ザング」(sang)は現代ドイツ語の「ゲザング」(Gesang、英語のsongに相当)と同じで「歌」の意味である。したがって「ミンネザング」とは「愛の歌」の意味である。
ミンネザングを男女の愛の歌としてのみとらえれば、その詩形は歌謡 (Lied)であったが、宗教詩や政治詩・教訓詩をも含めて広い意味でとらえれば、歌謡 (Lied)、ライヒ (Leich)、および格言詩 (Spruch) の3種があった[1] 。