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ポール・リンゼイ(Paul Lindsay, 1943年-2011年9月1日)は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ生まれの推理小説家。
1968年にマックマーレィ・カレッジを卒業の後、海兵隊員としてベトナム戦争に従軍。除隊後、FBIに入局。デトロイト支局に20年間勤務する。現役捜査官として在勤中に執筆した“Witness to the Truth”(邦題『目撃』)にて作家デビュー。以降、自身の経験に基づいて、FBI捜査官を主役とした著作を書き続けている。
自身の捜査官としての経験を生かし、FBI捜査官たちを事件とともにさわやかに小説として描いている。その実力は処女作「目撃」でパトリシア・コーンウェルが絶賛したことから証明されている。その後「マイク・デブリン捜査官シリーズ」として(「目撃」もそのひとつ)「宿敵」「殺戮」を著す。「マイク・デブリン」はキャラクター像として「愛妻家」や「信念に忠実に生きる」などとして描かれ、評されている。四作目「覇者」は新たなキャラクター、タズ・ファロンが活躍。同作は今までになかった活劇味を加えたもとなっている。 また「鉄槌」では自らも犯罪に関与しているFBI捜査官が主人公、いささか問題味の濃い作品となっている。これからますます注目される作家である。
彼の熱心なファンのひとりに児玉清がいる。児玉氏は「覇者」にて解説をつとめている。 「鉄槌」がノン・シリーズのため残念に思うファンもいる。
(日本語翻訳はすべて笹野洋子・講談社文庫)
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