回光通信機
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回光通信機(かいこうつうしんき)は、光の明滅による視覚的通信(発光信号)を行う軍用通信機である。うち光源に太陽光の反射を用いるものは、ヘリオグラフ(en)と呼ばれる。これに対して、電球など人工光源を利用する方式は信号灯(en:Signal lamp)と呼ばれる。通信にはモールス符号を用いることが多い。
近代的なヘリオグラフは平面鏡を送光機とし、日光を反射、対向する通信所に送光するように架台に装置されたものである。通信手は側方から隔光板を用いて日光を断続させ、符号を送ることで通信を行う。ただし夜間、雨天などでは通信が不可能で、また不便な点が多かった。そこで、夜間には灯油ランプやアセチレンランプを用いる改良型が開発された。
信号灯は、電球などの光源と、光を遮るブラインドから構成される。ブラインドを開閉操作することで光を明滅させ、対向する通信者に符号を送信する。ただし、ブラインドを持たず、直接に光源を明滅させる方式もある。信号灯は、現在でも船舶などで広く使用されている。
- 指揮艦ブルーリッジの信号灯。向かって左側にあるレバーを操作することでブラインドを開閉させる。