プローテウス
ギリシア神話の神 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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プローテウス(古希: Πρωτεύς, Prōteus)は、ギリシア神話の海神である。長母音を省略してプロテウスとも表記される。ナイル川河口の三角州沖合に浮かぶパロス島でアザラシの世話をしている。ポルキュース、ネーレウスとともに「海の老人」と呼ばれ、彼ら同様にポントスとガイアの子とされることもあるが、アポロドーロスではプローテウスは外されており、ポセイドーンの子とする説が紹介されている。古い甕絵には魚の尾を持つ身体から、獅子や鹿、蝮が顔をのぞかせている姿で描かれている。カール・ケレーニイによれば、彼ら「海の老人」はポセイドーン以前のギリシアの海の支配者であった。
予言の能力を持つが、その力を使う事を好まないため、プローテウスの予言を聞くためには、捕まえて無理矢理聞き出さねばならない。しかし、他の物に変身する能力をも有するため、捕まえること自体が至難の業である。
彼の予言を求める英雄たちに格闘の末取り押さえられている点で、とくにネーレウスおよびその娘テティスと似たような神話が伝えられている。別の神話では、プローテウスはエジプト人の王としても登場する。プローテウスの名は、海王星の衛星のプロテウスの名の由来にもなっている。