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ブートディスク(英: Boot disk)、起動ディスクは、(通常、リードオンリーの)可搬デジタル記憶媒体で、オペレーティングシステム (OS) やユーティリティプログラムを起動(ブート)するものを指す。媒体にフロッピーディスクを用いたものは特に起動フロッピーと、その他の媒体についてはブータブルディスクとも呼ばれる。
ブートディスクは、ブート対象コンピュータの内蔵補助記憶装置に一時的に書き込むことがないよう、一時的なファイル格納場所としてRAMディスクを生成して使うことがある。
ブートディスクは、次のような用途で使われる。
ブートディスク媒体としては、フロッピーディスクやCD-ROMが一般的だが、それ以外にも磁気テープ、ZIP、最近ではUSBメモリなども使われる。ブート媒体としてどんなものが使えるかは、そのコンピュータのBIOSがそのデバイスからのブートをサポートしているかどうかに依存する。例えば、BIOSによってはCD-ROMによるブートをサポートしていないことがあり、フロッピーで起動してからCD-ROM上のソフトウェアを実行する必要がある。
PC用ブートフロッピーには、MS-DOSか最小構成のLinuxが格納されるのが一般的である。一般的なフロッピーディスクは1440KiBしか容量がないため、大きなOSの格納には不向きである。CD-ROMやUSBメモリといった大容量の媒体によるブートが可能となったため、フロッピーでのブートは使われなくなってきている。
現在のPCは、所定の優先順位で各種デバイスからのブートをするよう設定できる。フロッピーなどからブートできない場合、電源を入れた際に特別なキー(Delete、F1、F2、F10、F12など)を押下してBIOS設定モードにし、ブート媒体の優先順位を変更しなければならない。最近では、ブートの途中であってもファンクションキー(通常、F11)を押下することでブートを中止できるものもある。この場合、ブート可能なデバイスが一覧表示され、ユーザーが選択できるようになる。
最近のMacintoshでは、起動中にCキーまたはoption(alt)キーを押下することでブートデバイスを選択できる。
IO.SYSとMSDOS.SYSがディスクの先頭に記録されていなければ起動しないバージョンもあった。
これらのファイル以外に、ファイルに適合するブートセクタも必要となる。例えば、IBMのPC DOS(下記)のFORMAT.COMで初期化したディスクに上記3ファイルを入れても起動しない。一般に、MS-DOSや初期のWindowsにあったFORMAT.COMやSYS.EXEのようなブートディスク作成ツールがブートセクタも作成する。
PC DOSの場合
なおメーカーや機種によってはこれらと異なるファイル名の場合もある(東芝 J-3100(初期のDynaBookなど)ではSYSLDR.SYS、TBIOS.SYS、TDOS.SYS、COMMAND.COM)。互換OSのファイル名も異なる。
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