ブレーズド回折格子
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ブレーズド回折格子(ブレーズドかいせつこうし、英: blazed grating)は、特殊な回折格子の一つである。エシェレット格子(英: echelett grating、フランス語で梯子を意味するéchelleから)とも呼ばれる。任意の回折次数において最大回折効率が得られるように最適化されている。この目的のため、最大屈折力は望む回折次数に集中されているのに対して、その他の次数(特にゼロ次)における残りのパワーは最小化される。この条件は一つの波長に対してのみ完全に得ることができるため、どの「ブレーズ波長」に対して格子が最適化されるか(刻まれる〔blazed〕か)が特定される。最大効率が得られる方向は「ブレーズ角」と呼ばれ、ブレーズド格子の3番目に重要な特徴であり、ブレーズ波長と回折次数に直接的に依存する。