パンチェン・ラマ
チベット仏教ゲルク派においてダライ・ラマに次ぐ高位の化身ラマへの称号 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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パンチェン・ラマ(蔵: pan chen bla ma、英: Panchen Lama、漢字表記: 班禪喇嘛)は、チベット仏教ゲルク派においてダライ・ラマに次ぐ高位の化身ラマへの称号である。無量光仏(阿弥陀如来に相当)の化身とされ、転生 (生まれ変わり) によって後継者が定められる。
チベットのシガツェ市のタシルンポ寺の座主である。チベット仏教ゲルク派で序列2位とされ、ゲルク派内での宗教上の格式はダライ・ラマにも匹敵する。「天に太陽と月があるように、人間にはダライ・ラマとパンチェン・ラマがいる」と表現されることもある。ただし、ダライ・ラマが宗教的権威であるとともにチベット国王を兼ねる政治的最高指導者[注 1]であるのに対して、パンチェン・ラマの権限は基本的には宗教的なものである。タシルンポ寺には歴代のパンチェン・ラマの霊塔が配置されている。
当代はパンチェン・ラマ11世であるが、ダライ・ラマ14世とガンデンポタンから認定された11世である ゲンドゥン・チューキ・ニマと、中華人民共和国国務院(中国共産党による一党独裁)が認可した11世であるギェンツェン・ノルブのふたりが併立する事態となっている。