スーセントマリー運河
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スーセントマリー運河(スーセントマリーうんが、英語:Sault Ste. Marie Canal)は、スペリオル湖とヒューロン湖をつなぐ運河。アメリカ合衆国とカナダの国境を流れるセントメアリーズ川の両側に掘られている。
運河はアメリカ合衆国ではSoo Locks、カナダではSault Ste. Marie Canalとそれぞれ呼ばれている。セントメアリーズ川の落差7mの急流を避け、2つの湖の高低差を克服して船舶の航行を可能にするため、運河にはパナマ運河などと同様に閘門が用いられている。アメリカ合衆国側運河には4つ、カナダ側運河には1つの閘門が設けられている。スーセントマリー運河は世界で最も交通量の多い運河の1つで、年間約12,000隻の船舶が通航する。五大湖・セントローレンス川の氷結のため同水路上の水上交通が行われない冬季、毎年1月中頃から3月にかけては、スーセントマリー運河の閘門は休止となる。休止期間中には、主に閘門の検査やメンテナンスが行われている。
運河の南側にはミシガン州スーセントマリー、北側にはオンタリオ州スーセントマリーの町がそれぞれ広がっている。ミシガン州スーセントマリーは約16,000人、オンタリオ州スーセントマリーは約75,000人の人口を抱えている。この2つの町はスーセントマリー国際橋で結ばれており、運河とセントメアリーズ川を自動車で超えることができる。橋の南詰はアメリカ合衆国の州間高速道路I-75の北の終点となっている。