スキナー箱
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スキナー箱(英称:Skinner box)は、オペラント箱(operant chamber)、オペラント実験箱とも呼ばれ、主としてラットやハトのオペラント条件づけや行動研究に用いる実験装置である。アメリカの心理学者、行動科学者バラス・スキナーによって開発された。
スキナー箱はソーンダイクが研究に用いたネコの問題箱を参考に開発されたが、しかしスキナー箱が現在の型になるまでの経緯はなお紆余曲折があった。
このスキナー箱の卓越した点は、ラットやハトに応じてバーやボタンの形状を改良したのみならず、刺激と反応(バーやボタンを押した数)を、記録紙に自動的に記録されるようにした点である。これにより、実験記録の自動化が図れ、実験の効率や精度が高まっただけではなく、これまでの実験装置では発見できなかった、たとえば強化スケジュール(schedules of reinforcement)についての知見などが得られた。
以来、約半世紀に渡ってスキナー箱は最もポピュラーな条件づけ装置として世界中の心理学研究室や動物実験室で用いられている。