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シダ類
真嚢シダ類と薄嚢シダ類を合わせた側系統群 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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シダ類(シダるい、羊歯類、英: Ferns)は、一般に「シダ」(羊歯、歯朶)と総称される維管束植物の一群である[1][2][3]。伝統的分類および一般的な文脈では、薄嚢シダ類に加え、合わせて真嚢シダ類とも呼ばれるリュウビンタイ目とハナヤスリ目を含む分類群を指す[1][3]。
シダ類(廃止) | ||||||||||||
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かつてはシダ植物の伝統的分類において、マツバラン類(無葉類)、ヒカゲノカズラ類(小葉類)およびトクサ類(楔葉類)とともにシダ類(大葉類)としてシダ植物に含められ[4][3][5][6]、多くシダ綱(シダこう、Pteridopsida, Filicopsida)として綱の階級に置かれた[1][5]。1920年代以降、系統的に4群が遠いと考えられるようになり、シダ門 Pterophytaやシダ類亜門 Pterophytinaとしてより上位の分類階級に置くこともあった[7][8]。しかし分子系統解析により、シダ植物だけでなくシダ類自身も側系統群であることが判明し、本項の示す「シダ類」は分類群としては現在ではもはや用いられない[9][10]。なお、スミスら (2006)の分類体系では「シダ綱 Filicopsida」は薄嚢シダ類を指す分類群として用いられていた[11]。
近年では分子系統解析により、伝統的なシダ類にマツバラン類およびトクサ類を含めたグループが単系統群をなすことが明らかになっており、それをまとめて「シダ類 ferns」と呼ぶことも多くなっている[4][9]。このグループはKenrick & Crane (1997)において "Moniliformopses" と呼ばれた群に相当し[12]、「モニロファイツ」や「大葉シダ類」と呼ばれる[13]ことも多く、この単系統群については「大葉シダ植物」にて解説する。