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サクソフォーンによる重奏 ウィキペディアから
サクソフォーン四重奏(サクソフォーンしじゅうそう)は、4本のサクソフォーンによって演奏される重奏。サクソフォーンのためのアンサンブル曲としては、この四重奏が量(ジャン=マリー・ロンデックスがまとめたところによると、150年ほどのサクソフォーンの歴史の中で1000曲以上が作曲されたという)・質ともに最も豊かなものである。
サクソフォーン四重奏は、通常ソプラノ・アルト・テナー・バリトンの各サクソフォーン1本ずつで編成されるが、ソプラノの代わりにアルトが2本のものや、ソプラニーノサクソフォーンが用いられるものなども存在する。
サクソフォーン四重奏の形式は、1846年にアドルフ・サックスによってサクソフォーンが発明されて間もなく誕生した。サックスの友人であり、室内楽曲の形式の発展に貢献した作曲家のジャン=バティスト・サンジュレーが、一般的にこの形式の発案者であると見なされている。サンジュレー自身はヴァイオリニストであったが、1858年に発表した「サクソフォーン四重奏曲第1番」(Premier quatuor pour saxophones)によって、サックスにこの形式を提唱したのである。
以降、サクソフォーン四重奏は主としてフランスを中心に発展した。また、マルセル・ミュールやシガード・ラッシャーなどの著名なクラシック・サクソフォーン奏者は自らのサクソフォーン四重奏団をもつことも多く、彼らに献呈された四重奏曲が多数存在する。
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