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2004年公開の日本の映画作品(ゴジラシリーズ) ウィキペディアから
『ゴジラ FINAL WARS』(ゴジラ ファイナル ウォーズ)は、2004年12月4日に公開された日本映画で、ゴジラシリーズの第28作である[出典 4]。カラー、シネマスコープ、ドルビーデジタル[出典 5]。略称は『GFW[20]』『ゴジラFW[21]』。
キャッチコピーは、「さらば、ゴジラ。」(告知用ポスター、本ポスター)「シリーズ50年の集大成 最高峰にして最終作」(告知用ポスター、本ポスター)「“闘い”に挑む男――」(松岡昌宏ver.ポスター)「“闘い”を導く女――」(菊川怜ver.ポスター)「“闘い”を司る男――」(ドン・フライver.ポスター)「“闘い”を仕掛ける男――」(北村一輝ver.ポスター)。
ゴジラミレニアムシリーズの第6作にしてゴジラ生誕50周年作品であり、ゴジラシリーズの最終作と銘打たれた[出典 6]。ゴジラシリーズ自体はその後も制作されているが、ミニチュアや着ぐるみを多用した東宝特撮としては、本作品が最終作となった[22]。
本作品の時代設定は公開年から近未来にあたる「20XX年」とされ、怪獣たちと戦う地球防衛軍が存在する。過去のゴジラシリーズとの関連性は明確になっていない[14][注釈 2]。
歴代の東宝特撮映画のリニューアルされたデザインによる人気怪獣総出演というのが売りの1つで、ゴジラを含めて『怪獣総進撃』を超える合計15体の怪獣のほか、轟天号やX星人も登場し、東宝特撮を総括する集大成となった[出典 7]。当時のゴジラ映画では珍しい人間側のアクションシーンが多く取り入れられた[11]うえ、怪獣のアクションシーンも従来のゆっくりとした動きではなく、「戦うゴジラを描く」というコンセプトや監督の北村の「軽快なアクションをさせたい」という意図のもとで史上最も軽量化された着ぐるみとワイヤーアクションやCGを駆使したアグレッシヴな動きで表現されるなど、新たな試みがなされた[出典 8]。
本作品では全編に渡って日本語と英語、さらには中国語などの多数の言語が入り混じっているため、日本語字幕を外国語の台詞に付けた日本語字幕版と外国語の台詞を日本語に吹き替えた日本語吹き替え版の2バージョンが存在する[19]。劇場公開時は吹き替え版が採用されていたが、290館中30館の劇場では「ワールドプレミア・ヴァージョン」として字幕版の上映が行われていた。ソフト版では両方とも視聴可能だが、字幕をデジタルで表示しているソフト版と異なり、ワールドプレミア・ヴァージョンは画と一緒に字幕がフィルムに焼き込まれているため、文字のフォントや大きさ、配置などは若干の差異がある[23]。
なお、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』以来恒例となっていたアニメ映画『とっとこハム太郎』との併映はされず、単独作品として公開された[注釈 3]。
西暦20XX年。世界中で核実験や戦争が頻発して地球環境の破壊が進んだ結果、眠っていた怪獣たちが目覚め、人類に牙を剥いた。これに対抗するため、国際連合は民族と国家の枠を超えて新たな戦闘組織・地球防衛軍を結成すると同時に、一般の人類より優れた特殊な身体能力を持つ新人類ミュータント兵士たちによる特殊部隊M機関を組織し、新たな対怪獣戦力として育成を図った。人類の最大の敵こそ、1954年以降世界を恐怖に陥れた怪獣王・ゴジラであったが、南極で交戦した轟天号によってゴジラは氷塊の中へ封じ込められた。
それから20年後、地球防衛軍の最新鋭艦である新・轟天号は、ノルマンディ沖の深海にてマンダを撃退するが、艦の損傷は激しく、艦長のダグラス・ゴードン大佐はこの一件で本部より軍法会議に処せられ、上官を殴打したことで懲罰房に入れられてしまう。その後、M機関の隊員である尾崎真一は、国連から派遣された分子生物学者・音無美雪の警護として、北海道沖にて引き上げられた未知の怪獣のミイラの調査に向かう。
そのころ、日本人初の国連事務総長である醍醐の乗った専用機が消息を絶ち、それを契機として世界中に大量の怪獣が同時に出現した。苦戦する地球防衛軍の前で突如怪獣が消滅し、巨大なUFOが東京上空に出現する。中からは醍醐が姿を現し、X星人と名乗る宇宙人に救出されたと話した。X星人は地球に妖星ゴラスが迫っていると危機を呼びかけ、友好の証として怪獣を消滅させたのだという。これにより、世界はX星人との友好ムード一色となる。
しかし、X星人の友好的態度に疑問を持った尾崎と美雪は、収監されていたゴードンを味方に引き入れると、美雪の姉・杏奈が司会を務めるテレビ番組において、友好の裏で地球侵略を進めるX星人の企みを看破する。焦りを見せたX星人の参謀が司令官を射殺して自らが新たな統制官となり、地球人を家畜呼ばわりして地球の武力侵略を宣言する。また、X星人によって消滅を偽装されていた怪獣たちが再び姿を現し、都市を破壊して地球防衛軍の空中戦艦をことごとく撃破していく。さらにミイラと化していた怪獣ガイガンまでもが復活し、地球は崩壊の危機を迎える。
ゴードンは尾崎らを引き連れ、地球防衛軍の地下ドックにある新・轟天号に乗り込む。もはや地球に残されたX星人への対抗手段はこれしかなかったが、ゴードンはX星人への真の対抗手段は新・轟天号ではなくゴジラであることを告げる。南極エリアGの氷塊からX星人も知らないゴジラを復活させようという賭けは、ゴジラが自分たちにも牙を剥くことを意味する危険なものであったが新・轟天号は発進し、地球の存亡をかけた最終作戦オペレーション・ファイナルウォーズが発動される。
尾崎らは向かった先の南極にてX星人の差し向けたガイガンに襲撃されるが、何とかゴジラを目覚めさせることに成功する。ゴジラは圧倒的な力でガイガンを撃破し、新・轟天号の誘導で世界各地の怪獣たちを倒していく。そのころ、富士山中で怪獣ミニラと出会った少年・田口健太とその祖父・田口左門も、ゴジラと出会うために東京を目指していた。
新・轟天号はX星人の母艦へ到着するが、バリアが張られているため、攻撃が届かない。しかし、それを聞いたミュータント兵の風間勝範がドッグファイターでX星人の飛行船の内部に侵入する捨て身の特攻を決行し、バリアを発生させていた装置の破壊に成功する。尾崎らはX星人と睨み合う。
一方、ついに東京へ辿り着いたゴジラの前に、隕石が飛来する。その正体はX星人の最終兵器・モンスターXであり、最初こそゴジラはモンスターXを圧倒するが、やがて反撃に膝をついてしまう。そこに、モスラが助けに現れる。X星人の参謀はパワーアップしたガイガンを召喚し、応戦したモスラはガイガンに羽を切り取られ、墜落してしまう。
X星人の参謀は、ミュータントはX星人の祖先と人間の祖先が交わって生まれた種族であるうえ、尾崎はカイザーと呼ばれる特別な存在であることを明かす。カイザーとしての力が覚醒していなかった尾崎はX星人の参謀に力を目覚めさせられ、ゴードンたちに襲いかかるが、美雪が持っていたインファント島のお守りの力で正気に戻る。
モスラはガイガンを倒し、一行はX星人に反撃を開始して醍醐や波川も加勢する。尾崎はゴードンたちを逃がし、X星人の参謀との一騎打ちに突入して絶体絶命となるが、カイザーの力を覚醒させて再び立ち上がり、参謀を倒す。参謀は自爆するが、新・轟天号は危機一髪のところで脱出に成功する。
ゴジラに追い詰められたモンスターXは真の姿であるカイザーギドラに変化し、ゴジラのパワーを吸い取っていく。その様子を見た尾崎は、自身のエネルギーを新・轟天号からビームとして発射する。それを吸収したゴジラは覚醒してカイザーギドラを撃破すると、続いて新・轟天号を撃墜する。それでもなお睨み合うゴジラと尾崎たちのもとへミニラと健太、左門が到着し、ゴードンや左門はゴジラを攻撃しようとするが、健太とミニラがゴジラを庇う。その様子を見たゴジラは攻撃をやめ、ミニラと共に海へ去っていく。
夕焼けで赤く染まる海にゴジラの咆哮が轟き、長い戦いの幕は降りた。
これ以外にも、オープニングでは回想としてバラン、ゲゾラ、バラゴン、ガイラ、チタノザウルス、メガギラスがライブフィルムで登場している[出典 9]。
X星人に操られてシドニーを襲撃するイグアナに似た外見の怪獣[出典 13]。ニューヨークを1997年[注釈 4]に襲った怪獣にも似ており、マグロを常食とし、足が速いなど共通点が多いが、真偽不明[出典 14]。必殺技はハイジャンプキック[出典 15][注釈 5]。
劇中前半でシドニー・タワーを破壊し、街を壊滅させる[25]。X星人の出現後には一旦回収されるが、物語後半でガイガンを倒したゴジラの力を確かめるべく、X星人の2番目の刺客として再びシドニーに出現し、対決する。ゴジラの熱線をジャンプで回避して飛びかかろうとするが、尻尾で打たれてオペラハウスに激突したところに放射熱線を浴びせられ、断末魔の叫びをあげてオペラハウスごと爆死した[27]。
ゴジラ生誕50周年作品を作るに際し、2003年の早い時期から[95]著名な小説家、漫画家なども招いて3本ほどの具体的な企画が作られた[96]が、本当に新しいゴジラ映画、誰も知らないゴジラ映画は今現在の技術では作れないという結論に達し[95]、その結果として、今現在で確保できる限りの最高の条件を揃え、シリーズ集大成となる最高の「ゴジラ映画」を作り上げてゴジラシリーズを締めくくることとなった[97][16]。
製作の富山省吾は、本作品のテーマを「ゴジラ愛」「怪獣愛」というものになるだろうという旨の発言をしている[95]。富山は、自身が子供時代に観た東宝特撮映画の楽しさを詰め込もうと考え、『キングコング対ゴジラ』や『怪獣大戦争』などのイメージを取り入れている[36]。
富山は、未来永劫ゴジラを作らないということではなく「現状の路線(ミレニアムシリーズ)はこれで最後」という趣旨の発言をしており、新しい時代のクリエイターによる復活を望んでいることを語っていた[36]。
最終作と銘打った本作品を製作するに際し、富山は本作品を「これ以上の『ゴジラ』は作れない」という作品にするため[97]、「アメリカ映画に何のコンプレックスもない新しい世代のクリエイター」として怪獣映画は初となる北村龍平に監督を依頼した[36][98]。そのほか、寺田克也、韮沢靖、新川洋司、キース・エマーソン、カイル・クーパーなどの新メンバーが加わり、製作費20億円、製作日数100日、史上初の4班(本編班、特撮A班、特撮B班、海外班)体制での撮影など、当時の歴代ゴジラ映画史上最大の規模で制作された[出典 60]。富山は、北村について「不可能を可能にするチャレンジ精神で映画を作っている人」と評しており、本作品は北村の執念により不可能と思えることも実現したとしている[36]。
北村は、直近のゴジラ作品について保守的すぎると評しており、それを破壊し、観客が観たいと思う強くてかっこいいゴジラをシンプルに描くことを目指した[99]。
怪獣・メカ・衣装のデザインには、新川、寺田、韮沢などイラスト・ゲーム・立体造形の世界で活躍するトップ・クリエイターが担当した他、『ゴジラvsビオランテ』以来東宝特撮でシリーズでデザインワークスを担当する西川伸司がラドンやアンギラスなどの怪獣デザインを担当した[15][19]。西川によれば、当初は参加予定ではなかったといい、時間や物量、造形側とのすり合わせの都合などから要請であったという[100]。特撮絵コンテも西川が手掛けており、当初は北村側によるイメージコンテが用意されていたが、撮影には不向きであったため西川が描き直すこととなった[100]。エビラ戦のみ人物が絡むため、アクションコーディネーターの竹田道弘がコンテを担当した[100]。
音楽は『幻魔大戦』などを担当したキース・エマーソンに監督の北村自らがオファーした[出典 61]。メイン・タイトルのバック映像は『スパイダーマン』や『ミッション:インポッシブル』などで知られるカイル・クーパーが担当[15][19]。
主演の松岡昌宏は、富山省吾が松岡の出演した舞台『スサノオ〜神の剣の物語〜』を観て役者としての華やアクションを評価し、いずれアクション映画をやりたいと考えていたことから起用された[36]。
ヒロインの菊川怜は、北村からの要望により起用された[36]。
ダグラス・ゴードン役には、格闘家のドン・フライを起用[99]。当初、千葉真一やマーク・コールマン、クリストファー・ランバートやジャン・レノも候補であったという[57]。
尾崎杏奈役の水野真紀は、東宝シンデレラ出身者で自身だけがゴジラ映画に出演していなかったことから、前年の年末パーティで富山に冗談半分でそのことを問いただしたところ、本作品のオファーが来たという[59]。
昭和東宝特撮の常連であった宝田明、水野久美、佐原健二らは富山からの要望であったといい、脚本時点で当て書きしていた[36]。
脚本は三村渉と桐山勲の連名となっている。
三村は、2003年4月に富山からゴジラ50周年作品のプロットをもとにストーリーを起こして欲しいとの依頼を受けた[51]。この時点での富山によるプロットでは、世界各地に出現する怪獣やX星人による地球侵略など、本作品の骨子ができあがっていたという[51]。同年夏に三村による脚本が完成し、轟天号の登場などが盛り込まれた[51]。
同年10月に北村が参加し脚本の練り直しが行われたが、三村は北村の要望にうまく応えられなかったといい、すり合わせのため北村作品を多く手掛ける桐山が参加する運びとなった[51]。三村は、桐山が参加してからは彼に一任したといい、完成した脚本についてはうまく北村のテイストにまとめてくれて非常に満足していると語っている[51]。桐山は、脚本の構成は三村によるものからほとんど変えなかったといい、自身は北村らしい燃える要素やエンタテイメント要素を加えたと述べている[42]。
桐山は、人間側のバトルが多くなってしまうためミュータントの設定をなくすことも提案したが、富山をはじめとする東宝上層部の要望によりそのまま残すこととなった[42]。バイクアクションのシーンは、スタント側からの要望により盛り込まれた[42]。
『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』でプロデューサーを務めた山中和成と脚本家の横谷昌宏により、本作品の次のゴジラ映画のプロットも提出されていた。未制作に終わったそのプロットの内容は、横谷によれば「ゴジラしか出てこない、原点に帰ったゴジラ対人間の物語」というものであったという[102]。
映像面では、場面ごとにカラートーンを変更しており、観客に場面転換を明確にさせる色彩設計となっている[98]。
本作品では、怪獣が世界中に出現するという設定から、上海やニューヨーク、シドニーやパリなどで本格的な海外ロケが敢行された[15]。シドニーでは怪獣出現に驚く人々のシーンを現地の俳優を使って撮影し、上海では世界最大の上海オープンセットを使って撮影するなど、いずれも大勢の現地エキストラが出演し、単に街並みを撮影するだけでなく、パニックに陥る群衆のモブシーンを、実感のあるものにしている[15]。輸出することを前提に作られた「中国版」では、上海タワーの破壊シーンが劇中にあったが、中国側の否定的な反応があるということを想定して、該当シーンがカットされたものが作成されたが、活用された記録は残っていない[19]。
ミニチュアも、特撮美術の三池敏夫などの特撮班が海外ロケに参加し、実際に現地を見ることでリアリティを高めていき、ニューヨークの高層ビル群やシドニーのオペラハウスなども精緻に再現され、写真資料だけでは得られない、実体感を与えている[15][103]。特殊技術の浅田英一は、南極や東京の廃墟のセットは殺風景なため、ミニチュアセットとしては上海が一番の見せ場であったと語っている[40]。
特撮班では、撮影スケジュールの都合からクランクイン前より別班(B班)が組まれた[104]。B班で操演助手を務めた白石雅彦は、過去の作品でも撮影中に別班が組まれることは多かったが、当初から並行していたのは『海底軍艦』(1963年)以来と推測している[104]。B班には、VSシリーズに参加していたスタッフが多く揃っていた[104]。
カマキラスが出現する真鶴の岩大橋は、オープンセットに石膏製のミニチュアが組まれた[41]。キングシーサーが出現する沖縄のセットは、エビラが出現するコンビナートのセットを飾り替えている[41]。
長年ゴジラ映画の海上・ラストシーンなどに使われてきた東宝大プールは老朽化によって、本作品の撮影をもって取り壊しが決定し、エンドロールのゴジラとミニラが海に帰っていく場面を最後に幕を下ろした。本作品が東宝大プールでの撮影が行われた最後の映画作品となった[出典 62]。
東宝内だけでは場所を賄えなくなったため、UFO内部は東映で、インファント島は日活で撮影された[77]。三池によれば、最大で6箇所同時に作業していたこともあったといい、近年稀に見る多忙さであったと語っている[103]。
本作品では、監督の北村の意向により特撮ではCGをあまり使用せずにこれまで培った特撮技術を用いて新しい見せ方を行うことを志向しており、怪獣同士によるスピーディな肉弾戦を行っている[99]。浅田は、CGを否定しているのではなく、アナログとデジタルがそれぞれより効果を出せる表現に集約していくべきであると語っている[40]。サッカー風の戦いなど、擬人的な表現が取り入れているのも特徴である[100]。
神戸と横浜では封鎖可能な公道で、本作品用に開発されたアクション用機材や大型クレーンを投入してバイクアクションが行われた[15]。また、福島県いわき市の旧住友大阪セメント工場では、ミュータント部隊とエビラの白兵戦を、大量の火薬を使用して撮影され[15]、尾崎役の松岡昌宏と風間役のケイン・コスギは吹き替えではなく、自らが担当している[65]。
怪獣のバトルでは、北村が「バーリトゥード」というコンセプトを出し、スピーディーで激しい動きの肉弾戦が描かれた[15]。監督の北村は準備段階の初期からイメージ絵コンテを提示し、それを基に行われたのがスーツの見直しである[15]。動きやすくするためにスーツを軽量化し、なおかつスーツアクターと密着させて、そのまま俳優の動きを反映させている[15]。脚や脇の可動部分を大きく取ることで、より大きな動作が可能となり、脚が上がったり、怪獣同士がマウント・ポジションを取ることや殴り合うことも可能となっている[15]。
興行収入は12億6,000万円という結果となり、観客動員数も歴代ゴジラ28作品中ワースト3位の100万人[注釈 26]にとどまり、目標としていた「シリーズ観客動員数1億人」を達成することはできなかった[14][注釈 27]。
2004年の文春きいちご賞第6位を記録した。
本作品ののち、ゴジラシリーズは『GODZILLA ゴジラ』(2014年)まで10年、日本国内作品としては『シン・ゴジラ』(2016年)まで12年の最長休止期間へ入った[12]。
2005年12月30日には、ゴジラを除く登場怪獣の初登場時に地名テロップと体裁を揃えた個体名テロップが追加された特別編集版『怪獣キング決定戦! 地上最強シネマスペシャル』としてテレビ東京系で地上波初放映された[23]。
2016年8月3日には『シン・ゴジラ』の上映に関連し、『午後のロードショー』(テレビ東京)の「日米ゴジラ対決!」のファイナルとして放送された[23]。
2019年5月12日には『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の上映に関連し、『日曜ロードSHOW』(BS日テレ)にてBS初放送された。
本作品の公開直前、ゴジラは日本のキャラクターとして初めてハリウッドの「ウォーク・オブ・フェイム」に殿堂入りを果たした[出典 63]。
毎年恒例となっていた東京国際映画祭で特別招待作品としての上映はなかったものの[注釈 28]、現地時間2004年11月29日の夜、ハリウッドのグローマンズ・チャイニーズ・シアターにおいてシリーズ初となるワールドプレミアが敢行された[出典 64]。これは、チャイニーズ・シアターでの日本映画初のワールドプレミアでもあった[110][109]。
また、国外興行については以下の通り。
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