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ロックスター・ゲームスが発売するコンピューターゲーム、GTAシリーズ第三作及びGTAⅢシリーズ第一弾 ウィキペディアから
『グランド・セフト・オートIII』(グランド・セフト・オートスリー、原題:Grand Theft Auto: III)は2001年にDMAデザイン(後のロックスター・ノース)が開発し、販売をロックスター・ゲームスが行ったクライムアクションゲームである。略称は『グラセフIII』『GTAIII』または『III』。グランド・セフト・オートシリーズのメインタイトル第3作目であり、前作とストーリー上の繋がりを持たない新作である。ニューヨークを模した架空の都市リバティーシティを舞台とし、恋人に裏切られた無名のギャングの男クロードが裏社会で成り上がり、復讐を果たす物語を描く。
ジャンル |
クライムアクション オープンワールド アクションアドベンチャーゲーム |
---|---|
対応機種 |
PlayStation 2 PlayStation 3 PC Xbox Android iOS (以下リマスター版として) PC(Windows) PlayStation 4 PlayStation 5 Xbox Series X/S Xbox One Nintendo Switch Android iOS |
開発元 |
DMAデザイン(現・ロックスター・ノース) War Drum Studios (iOS、Android) |
発売元 |
ロックスター・ゲームス(スマートフォン版) カプコン(過去) テイクツー・インタラクティブ(現在) |
販売元 | テイクツー・インタラクティブ |
プロデューサー | レスリー・ベンジーズ |
ディレクター | レスリー・ベンジーズ |
プログラマー |
オベ・ヴェルメイ アダム・ファウラー アーロン・ガットー |
音楽 | ダン・ハウザー |
美術 | ロックスター・ゲームス |
シリーズ | グランド・セフト・オートシリーズ |
人数 | ストーリーモード:1人 |
メディア |
PS2 DVD-ROM1枚組 PC CD-ROM2枚組 xbox DVD-ROM1枚組 Android Google Play iOS App Store |
発売日 |
PS2 北米版:2012年9月25日 欧州版:2012年9月26日 |
対象年齢 |
CERO:Z(18才以上のみ対象) BBFC:18 ELSPA:18+(PC版のみ) ESRB:M(17歳以上) OFLC(Australia):Original: RC Cut version:MA15+ OFLC(New Zealand):R18 PEGI:18 USK:16(16歳未満提供禁止)(Cut: No uncut version) Original:USK:18(18歳未満提供禁止) |
コンテンツアイコン | 暴力・犯罪 |
ダウンロードコンテンツ | なし |
エンジン | RenderWare |
売上本数 | 1,750万本[6] |
本作はグランド・セフト・オートシリーズ初のオープワールド型3Dゲーム作品であり、商業的に大成功を収め、シリーズの方向性を決定づけた。本作のヒットを受けて、2008年の『グランド・セフト・オートIV』まで、本作の外伝的位置づけとしてメインタイトル2作(『バイスシティ』『サンアンドレアス』)、スピンオフ作2作(『リバティーシティ・ストーリーズ』『バイスシティ・ストーリーズ』)が製作された。
PS2版は、北米版が2001年10月22日に発売され、その後2003年9月25日に日本版が発売された。PC版は、2002年5月20日に北米版が発売され、日本版は2003年9月25日にPS2版と同時発売された。Xbox版は、2003年10月31日に北米版が発売された。日本版は2004年7月29日に発売された。iOS/Android版は、2011年12月15日に全世界同時有料配信となった。PS3版は、北米版が2012年9月25日に発売されたが、日本版は未発売である。2021年11月11日、オリジナル版と比べてグラフィックやシステムの大幅な改善が施された、リマスター版『グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版』が発売された[7]。
北米において2001年10月22日にPlayStation 2で発売。後にPCやXboxにも移植され、全世界で1,450万本を売り上げる大ヒット作となった。日本では2003年秋にカプコンよりCEROレーティング18歳以上対象ソフトとしてPlayStation 2版とXbox版(続編であるGTA:VCとのセットでのみ)が発売[8][9]され、当時の海外製ゲームとしては異例の30万本、廉価版を含めて40万本のヒットを記録[10]した。ゲーム業界全体として、3人称視点やエイミングなど3Dゲームとしての基本設計や、PCやゲーム機の基本性能に課題を抱えていた当時に圧倒的なスケールで制作された本作は作品世界への没入感を高めるオープンワールドの可能性を広く認知させ、後のゲームデザインにも大きな影響を与えた[11][12]。従来とは根本的に異なる設計のため、ストリーミング方式のデータ処理や数十km先までの遠景描写の手法も新規に開発している[11][12]。
シリーズで初めて3Dシステムを採用している。街全体がオープンワールドで構築され、俯瞰型2Dゲームであった前作、前々作に比べ自由度は大幅に向上した。架空の街「リバティーシティ」の中をプレイヤーが自由に行動できることが人気の要因となった。しかし、同時に暴力描写や犯罪思想、特にチートを使用することで体がバラバラになる描写が問題となり[13]、青少年による暴力や無差別殺人事件を誘発させるとして批判され、府県で有害図書に指定され、CEROのレーティング改定のきっかけとなった(後述)。
発売直前に、リバティーシティのモデルであるニューヨークでアメリカ同時多発テロ事件が発生したため、作中で飛行機の操縦に制限をかけているとまことしやかに囁かれていたが、ロックスターはこれを否定している[14]。
日本版とドイツ版は一部表現が規制されたバージョンであるが、しばらくして解除パッチが非公式に出回った。
下記、主人公の名前をクロードとしているが、本作中では不明であり、後に『サンアンドレアス』で判明した。
2001年。長年、恋人のカタリーナと共に強盗などの犯罪行為で生計を立てていたクロードは、彼女のツテでコロンビア・カルテルに入ることになり、彼らとリバティーシティ郊外で銀行強盗を行うことになる。ところが初めからカタリーナは儲けを独り占めにしようとしており、自分と別の仲間を撃って囮にし、逃亡する。警察に逮捕され、10年の禁固刑を受けたクロードであったが、その刑務所への移送中に、別の囚人の奪還を狙ったカルテルの襲撃に巻き込まれ、脱出に成功する。同じく移送囚人で共に脱出した爆発物の専門家であるエイトボールと親しくなり、彼のツテで、リバティシティの大マフィアであるレオーネ・ファミリーに匿われ、ファミリー幹部のルイージ・ゴトレッリやトニー・シプリアーニ、ジョーイ・レオーネからの仕事を請け負うようになる。やがてファミリーと、チャイニーズマフィアのトライアド(三合会)の抗争において勝利の立役者となり、ファミリーのドンであるサルバトーレ・レオーネに目をかけられるようになる。そしてカルテルがリバティシティでの勢力拡大のため、新型ドラッグ「SPANK」を広めようとしていることがわかり、サルバトーレは、クロードにドラッグ工場の破壊を命じる。エイトボールの助けを借りて任務に成功するが、そこで憎きカタリーナがカルテルのリーダーとして関わっていることを知る。
サルバトーレの年の離れた若妻マリアが、気まぐれな嘘でクロードと付き合っていると言い放ったことにより、猜疑心が強く嫉妬深いサルバトーレはクロードを罠にかけて殺そうとする。実際にクロードに惚れてはいたマリアは、これを密告し、助ける。さらに友人でヤクザの女組長であるアスカ・カセンを紹介し、クロードはファミリーの縄張りの外にあるスタントン島に逃げる。アスカに命じられてサルバトーレを暗殺し、信頼を得ると、彼女の下で、ヤクザたちの仕事を手伝うことになり、その過程でアスカの兄で若頭のケンジや汚職刑事レイ・マコウスキー、実業家ドナルド・ラヴと知り合う。やがてラヴは、自らの権益のためにマフィア抗争を引き起こそうとして、カルテルの仕業に見せかけたケンジの暗殺をクロードに依頼する。この成功によりラヴから高い信頼を得て新たな仕事を請け負うクロードであったが、その中で、カタリーナと遭遇する。クロードは復讐を遂げようとするが、彼女は腹心のミゲールを切り捨てて逃亡に成功する。
カタリーナに撃たれ瀕死のミゲールを確保したアスカは、彼を兄ケンジ殺害の犯人と思い、拷問にかける。ミゲールが吐いた情報を元にクロードはカルテルの拠点を襲撃し、ダメージを与える。これに激怒したカタリーナは、ヤクザの拠点を襲撃してアスカとミゲールを殺害した上、マリアを誘拐して身代金50万ドルをクロードに要求する。取引のため現金を持ってカタリーナに指定された場所に赴くクロードであったが、初めから彼女は約束を守る気がなく、罠にかける。しかし、クロードはこれを破ってマリアを救出し、さらに逃げようとしたカタリーナが乗ったヘリコプターを撃ち落として復讐を果たす。現場を去るクロードとマリアであったが、マリアが延々と喋り続けるところに1発の銃声が響き、静かになったところで終わる(銃声の後にマリアが黙る部分は音声のみの演出であり、クロードが彼女を撃ち殺したとも、あくまで威嚇射撃で黙らせたとも取れるものとなっている。ロックスターは正確な最後を明らかにしていない[17])。
日本語名は日本語版に準拠する。また、声優は日本語版に記事がないものは原則として英語版へリンク。
下記の人物たちは電話で主人公に依頼を行い、基本的に劇中では姿を見せない。
舞台は2001年の米国の架空の大都市「リバティーシティ」で、ゲームの進行具合によって三つの島を自由に移動することができるようになる。それぞれ「ポートランド」《工業地域》、「ストートンアイランド」《商業地域》、「ショアサイドベイル」《住居地域》という名前が付けられている。プレイヤーは「リバティーシティ」で無数に使用されている自動車の中から自由に一台を選び使うことができる。
一部のパトカーなどのようにロックされているものの他は、ほとんど全ての自動車を使用できる。あらかじめ組織などから用意された車を使うミッションもあるものの、タイトルのように、基本的にこれらの自動車は窃取しなければならない。
この自動車を用い、各島に存在している依頼者から仕事(大半が犯罪)を請け負ってこなしていくことがゲームの流れであり、基本はミッションゲームということができる。本編のミッションはほとんど犯罪・暴力に関係するものである。
これは主人公が強盗に失敗し、護送中に脱走した犯罪者であることから、「リバティーシティ」で生活するには警察の目をかいくぐり、街を裏で仕切る犯罪組織や個人と手を組むという物語から発するためである。
登場するマフィアの国籍は、イタリアン・マフィアを始め、コロンビア人マフィア、中国人マフィア、ヒスパニック、ジャマイカ、日本人などである。彼らの職業は映画などのメディアで表現されるようなステレオタイプに基づいている。日本人はヤクザ(Yakuza)として登場している。主人公は、リバティーシティに縄張りを持つこれらの人種の組織と結託して行動するが、特定の人種につくということはない。
PC版限定の要素として、リプレイ再生や保存[18]、MP3ファイルを取り込んでBGMとして再生することが可能となっている[19]。
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