クレマン・ジャヌカン
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クレマン・ジャヌカン(Clément Janequin, 1485年頃 – 1558年)は、フランス・ルネサンス音楽の作曲家。
聖職者ではあったものの晩年まで不遇であった。むしろフランス宮廷の、もっぱら世俗歌謡の作曲家として有名である。どうやら音楽家として確たる地位を得たことはなく、生涯の終わりになってパリの宮廷に召し抱えられたが、与えられた地位に就任するいとまはほとんど(あるいはまったく)なかったようである。
ジャヌカンはシャンソンの専門家であり、このジャンルを創り出した作曲家のひとりと見なされている。ジャヌカン作品は、言葉というより擬音語や擬態語を取り入れているがゆえに特筆に値する。例えば、無意味な言葉の羅列が鳥のさえずりを形作っているのだが、これは今日いうところの「オノマトペー」にほかならない。